追悼
去る15日未明に、女優の樹木希林さんが亡くなられました。
とても個性的で飄々とした感じの演技とも、又ご本人の生まれ持った天性ともとれるようなお姿に魅力を感じていました。
いつも自然体で誰に媚びることもなく、凛として前向きに物事を考えられる強い方だと思いました。 マネージャーも付けず何もかもご自分で仕事を受けておられたとか。 凄い人です。
ですから、訃報を聞いたときはショックでした。
最初は乳がんとの闘い、そして左眼失明という苛酷な運命を背負い、更に「全身がん」との闘いはご自身にしか分からないものが多々おありになったことでしょう。 そういうことを全く感じさせない不思議な方だと思います。
「死」は避けて通れない人生のゴールかもしれません。
誰にも平等に、いつかはやって来るものです。 でも、75歳は早いですね。
もっともっと色んな映画やテレビドラマやナレーションで活躍して頂きたかったです。 残念です。
あるTVで希林さんが、「歳をとるほど化粧が厚くなる人がいるけれど、あれはおかしい。 歳をとるごとに化粧も取って行かないとダメ」と言われているのを観たことがありますが、わたしは同感した覚えがあります。
余談になりますが実は私は癌になって入院生活をおくってから、化粧はしていません。 ただ、眉だけはかいておりますが・・・。 薬の影響かどうかは分かりませんが、退院して初めての外来診察の時に化粧をしたのですが、ファンデーションをつけると仮面をかぶった感じで肌が突っ張ってしまった為、直ぐに洗顔して基礎化粧品だけをつけ眉を書いて出かけました。 それ以来洗顔後の基礎化粧品と眉ペンシルだけを使うようになりました。
花粉症や冷気による喉の保護・風邪予防のため、ほぼ1年中マスクをつけているので化粧をしなくても良い訳です。 (今夏の酷暑にマスクは正直辛かったです)
希林さんの持論と私の体験からくる考えとは根本は違っていますが、私も希林さんの仰った「自分磨き」をして化粧をしなくても素敵な人間を目指したいなと思います。
改めて樹木希林さんのご冥福をお祈りいたします。
今まで楽しいドラマや楽しいおしゃべりで笑わせてくださりありがとうございました。
安らかにお眠りください。 合掌