最初にまず校長によるクラス分けの為の面談が行われた。
校長が話していることをどれ位理解でき、それに返答できるかが鍵。
もちろんサ~ッパリわからなかった俺は一番初歩のクラスへ。
妻はもう一つ上のクラスへ。
クラスの面子は、最初は19歳の男子から43歳のおばちゃん?までの7人。
一番初歩クラスの俺らの授業は、歌やお遊戯などの幼稚園的な内容もあった。
まー、確かに幼稚園児に教えるのと変わらないレベルだからね。
後半には単語と文法のテストもあったりしたけど。
この2ヶ月間は色々新鮮だった。
年齢バラバラのクラスメイトと飲みに行ったり遊んだり。
日本だったら年が違うと敬語を使ったりするけど、学校内は日本語禁止で英語での会話だから、英語にも丁寧な言い方はあるけど普段友人同士で基本的に使わないから18歳の子とも対等に喋ってて、そーすると学校以外での日本語での会話でも自然と年の差関係なくタメ語同士になるわけです。
なんか今までずっと日本の環境にいて、年齢やキャリアによって言葉を使い分けてた俺からすると不思議。
18歳の子からタメ口聞かれてるなんて、日本だったら礼儀知らずで怒ってるとこだけど環境が違うから別に怒りはなく、本当なんか不思議な感じ。
やっぱり、こう言うとこでも知らずに日本の環境に当たり前に馴染んでるんだな~と思う。
旅してどんだけ日本の当たり前が海外では、おかしな事や素敵なことだと思ったことか。
あとはよくインド人やフィジー人と酒を飲み交わした。
なんであんなに下ネタ好きなんだろう?と思える位皆飲むと、エロ話をするんだよね。
それから皆が危ないよと言いう中、妻と車で島内一周もした。
近くの島は海が綺麗だから泳ぎにも行った、住んでたビチレブ島は排気ガスも酷いし海もドンドン汚れていってたけど。
あとは洗濯しようと、ベランダに出たらインロックで鍵が閉まり家族が帰ってくるまでの3時間ただひたすら星を眺め蚊と格闘したこともあったけ。
とにかく、ついこの前まで仕事してた時とはまーーったく違う環境にいる。
仕事の時に使ってた、思考する部分が必要ない。
だから、今までと違うところを深く考える余裕があって、その中でも環境について前より意識が働くこととなった。
だって、すっげー当たり前にみんなゴミをポイポイそこらに捨てるんだもん。
えーっ!なんのためらいも無いの?って思う位、当然の様にみんなゴミを道に捨てる。
その光景が俺には、まるで家のゴミ箱に捨ててる感覚の様に見えてしまって、それを2ヶ月間も見たら、いい加減地球はお前のゴミ箱じゃねぇーぞって思うよね。
昔から俺もなるべくゴミは捨てないようにしてたけど、この光景を見続けたせいでなるべくでは無く絶対に捨てないに変わった。
他にもこの島民は犬に対する愛情ねぇ~な~とか、色々感じた事はあったけど、気づけばあっという間に楽しく2ヶ月間が過ぎた。
最後の授業の日は、妻のクラスと合同でお別れ会を開いてくれた。
涙してくれた人達もいて、俺ももらい泣きしそうになった。
まさか、一回社会にでてからこんな環境に出会えるとは夢にも思わなかったな~。
肝心の英語は多少聞き取れるのが多くなった位で、大きな成果としては英語が生理的に嫌いだったのが特に嫌いでも好きでもなく普通になったこと。
嫌いじゃなきゃ、この先勉強もできるからね。
クラスメイトが空港まで見送りに来てくれた中、俺達は日本に帰ったのでした。
その時のクラスメイトとはもちろん今も連絡してるし、たまに会ったりもしてる。
さて、次回は日本帰国後のからスタート。