さて、会社もなんとか持ち直しました。


次に島袋さんが目標としたもの…


それは、『義足で走る』ことです。


両足を切断したときに言われた言葉…


『義足でも走れますよ』


実際、パラリンピックなどでも『両足義足のランナー』が多数出場しています。


しかし、それは『短距離走』の選手です。


島袋さんが目指したのは『マラソンランナー』でした。


そこで、リハビリセンターの先生に聞いて見ると…


やはり『無理』だとのこと…


『距離』も問題ですが、『時間』の方がもっと問題でした。


汗をかく→義足と足の設置面が蒸れる→傷が出来る


短距離だと、走り終わるまでに何秒かしかかかりません。


すぐに義足をはずすことが出来ます。


しかし、マラソンではそういう訳には行きません。


『マラソンは無理』


そう言われたらどうしてもやってみたくなるのが島袋さんの困ったところ!


とりあえず、地元で行われた『中部トリムマラソン』の『3キロコース』に出ることにしました。


スタート!


いきなり走り始めました。


いや、かなりのスピードで歩き始めました。


路面が悪く、ときおり勾配もある…


しかし、一歩一歩前に進んで行き…


なんとか完走(完歩)しました。


ゴールするとものすごい拍手の嵐!


足が痛くてたまらないけれど、走って良かったと言う達成感とみしらぬ人たちからのねぎらいに、心から感動していました。


その場に居合た新聞記者に『次の目標はなんですか?』と聞かれ、『いつかホノルルマラソンを走りたい』と答えました。


その『いつか』が、なんとわずか1ヶ月後になるとは、誰も予想していませんでした。