救急車の中でのとおるは、別段痛がるわけでもなく、おとなしく横になっていました。


なので、救急隊員の方も普通に…


緊急処置とかしなくていいですからね…


そうして、やっと病院に着きました。


ストレッチャーにのせられてそのまま処置室へ…


わたしはすることなく、ただ座っていました。


(そういえばむっちゃん夫婦が…)


むっちゃん夫婦とは、我がチームのメンバーで、夫婦でスゴいプレーヤーです。


その日は、たまたま新居探しのため試合には出ていませんでした。


むっちゃん妻に電話してみると…


『今病院の近くにいる!すぐ行く!』と駆け付けてくれました。


むっちゃん夫婦が病院に到着するちょっと前に、わたしは医師から呼ばれました。


『いやぁ~足首完全脱臼ですね。しかし、これほど見事に外れてるのは見たことない!』


局部麻酔をして、かなり念入りにレントゲンを撮っていただきました。


ここまで外れてたら、他にも何かあるはず…と思ったらしいです。


『とりあえず検査は終わりましたので、今から足首を入れます。』


『えぇ~?』


同時に叫んだとおるの声の大きかったこと…


綺麗に外れてるから、手術はせずに『引っ張って』元の位置に戻すのだそうです。


もちろん、麻酔はしますが…


後で聞いた話ですが、とおる自身に痛みはなかったらしいのですが、何人かに押さえ付けられ、物凄い勢いで引っ張られたそうです。


『ゴスッ』と言うか『ゴリッ』みたいな鈍い音が診察室ないに響き、診察が終わりました。