『おーい、今どこか?』


『?家ですが…?』


『今連絡があって、恵子が来るらしいけ、お前ちょっと出て来い!』


恵子とは、私の2つ下の後輩で、一番わたしにヤラレタ…いやかわいがった学年…


今日は顔に針刺されたし、おとなしくしとこう…と思っていましたが、先生に呼び出されたとあっては行かないわけにはいきません!


急いで学校に向かいました。


体育館に着くと、練習している生徒たちよりも大きな声で『せんぱ~い!』


この年で先輩と呼ばれるのは、ちと抵抗があります。


しかし、後輩にとって私はいくつになっても先輩…


あぁ…あの頃もっと優しくしていれば…と後悔しきり…


実は恵子とはほんの数ヶ月前に、ばったりとホームセンターで会っていました。


それこそ20年振りに…


そのときに、『今バレー部強いよ~』と言う話をしていました。


その話は置いといて…


恵子の子供が学校の近くの塾に毎週土曜日の午後通っていて、いつもは下の子供と公園で遊んで時間を潰してたそうなんですが、今日突然、『学校に行きたい!』と思い立ったそうです。


そして、104で学校の電話番号を調べ電話をかけたのだそうです。


バレー部は、毎週土曜日練習していますが、ほとんどが午前中…


最近は練習試合が多く、相手校に行っていることもしばしば…


ましてやその日は、年に一回あるかないかの『午後練習』だったのです。


有り得ないくらいの不思議な偶然が重なった結果でした。


20年以上も前に、たった3年間だけしか一緒に活動していない後輩…


それなのに、一瞬でその時間がなくなる不思議な関係…


私はこんな素敵な後輩をたくさん持っていたんだなぁと、改めて思いました。


この素敵で不思議な縁を、大事にしていきたいです。