これは嵐君の名前を借りた妄想物語です。腐要素有。嵐君好き、BoysLoveにご理解のある雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し


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前編


東京郊外の情緒溢れる長閑(のどか)な下町風情の田舎町。この町に広いガレージ付きの青い屋根をしたモダンな洋風の家が建っている。ここは新進気鋭の若き芸術家、大野智の自宅兼アトリエだ。


ここに越して来てから智の周りでは色んな事件が起きた。初めての夏にはこの家を建てたオーナーの祖父のお化けと遭遇し、 (お山の日特別企画『迷宮ラブソング』参照★)その翌年の冬にはオーナーの脅迫事件に巻き込まれ、(翔君お誕生日企画『SHOW TIME』参照★)


更に同年の夏には孤立した山荘での殺人事件に巻き込まれた。(お山の日特別企画『Endless Game』参照★)兎に角次から次へとおかしな事件ばかり起きてくれるので、智の静かな芸術活動は脅かされてばかりである。


原因は勿論この家のオーナーで、智のスポンサーでもあるあの男。アメリカの大手映画会社『ソーシャルブロードキャスト』を親会社に持つ子会社、『SHOW TIME』の運営、統括を手がける若きスーパーゼネラルマネージャーのせいだ。


都内一等地の超豪華億ションに住居を置きながら何故か智の買ったこの家に週3で戻って来て勝手にルームシェアをしている櫻井翔その人である。


だいたいバリバリの青年実業家で頭も切れ、加えてイケメンでもある櫻井がどう言う訳だかひとつ歳上でしかも同性の智に夢中で、常に分かりやすい程のラブラブ光線を送って来る事が大きな問題なのだ。


そもそもいつもおかしな事件を呼んでいるのは櫻井なのである。だのに櫻井の過剰に過ぎる『智君大好き❤』なハートマーク付き愛情表現のおかげで、一緒に行動している(させられている)智が何だかんだと事件の余波を食らってしまうのだった。


とは言え、櫻井は芸術家としての智に取っては資金面、マネジメント面、全てに於いて無くてはならぬ存在である。やや鬱陶しい部分はあるものの、いきなり襲って来るでなし、智自身まぁいいかと受け流しているようなところもあった。


それに傍目にはまるで隙のないクールなイケメン実業家だと評判の櫻井が、実は隙だらけで得意料理は麦茶を沸かすだけな不器用さや、私服はダサく、部屋は散らかり放題でお化けが怖いと言う、そんなとぼけた部分のアレコレを良く知っている智には、そこに櫻井の可愛げがあるとも思っているのだ。


ただ脅迫事件、山荘事件と、大きな2つの事件を卓越した頭脳と推理力で見事に解決した櫻井は、近頃実業家名探偵としても有名になりつつあり、ビジネスとはあまり関係の無い事件でまでその推理力を頼りにされる場合もあるのが悩ましい所である。


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始めに気づいたのは、智の家にいつもお米を届けてくれる米屋のダンディー爺さん、松本祐二氏であった。まるで往年の映画スターの様な風貌の二枚目なので、米屋の前掛けがちっとも似合わないと言う特徴を持つイケ散らかした爺さんである。


ある日の事。松本さんは米の配達途中で奇妙な光景を目撃した。子供である。何せ昔ながらの商店が並ぶこの町は誰もが皆顔見知りで、『○丁目の○○さん』みたく殆どの住人の顔と名前が一致する環境があるので、子供がいると良く目立つのだ。


松本さんの記憶が確かなら、その子はあまり見かけない子供で、この町の住人とは思えなかったらしい。どうやら何かを探している様子で、キョロキョロと辺りを見回しながら、時折手元にある白い封筒に視線を落とすと、小さなため息をついていた。


歳の頃なら小学生の中学年くらい。利発そうな顔つきをした少年で、手編みらしき洒落たセーターにジーパンを穿いていた。黒いランドセルの側面には、アニメのキャラクターらしいマスコット人形がぶら下がっており、何やら思いつめた様にトボトボと住宅街を歩いている。


「坊やは何処から来たんだね?お父さんやお母さんは一緒じゃないのかい?」見かねた松本さんが通りすがりに車窓から声を掛けると、少年はハッとして顔を上げ、「こ、これは僕が貰ったお年玉です!このお金を青い屋根の家の探偵さんに届けて、テル君を探してもらって下さい!」と、手に持った封筒を差し出すと、そのまま逃げて行った。


「おい坊や♭ちょっと待ちなさい♭おい♭♭」慌てて呼び戻そうとしたが、少年は駅の方へと駆けて行き、見失ってしまったそうだ。この辺で青い屋根の家と言えば智の家だけである。


少年の言う探偵さんが誰なのかは分からなかったが、少年があまりに思いつめた様子だったのがどうにも心配で、松本さんはとりあえず智の家を訪ねたのだった。


封筒には1万5000円が入っていた。恐らく少年が今年貰ったお年玉の全額であろう。小学生にはいささか大金だと思われるその金額に、少年の切なる思いが込められている様な、胸のキュンとする封筒である。


「探偵かぁ~♭それ多分翔君の事だよ♭あの人最近実業家名探偵として有名になっちゃってるから、その子誰かから噂を聞いたんじゃねぇ?♭」


松本ダンディー爺さんから手渡された胸キュン封筒をマジマジと眺めつつ、智は「っつ~か、ここ翔君じゃなくて俺ん家なんだけど♭」と、まるで櫻井の同居人みたいな己の扱いに唇を尖らせた。


「これ、どうしたらいいかねぇ智君♭私が思うにあの坊やは依頼料のつもりでこれを持って来たんだと思うんだが…。翔君の本業は探偵じゃないし、ましてやテル君なんて名前だけじゃ人探しなんて無理だろう?♭返してやりたいのだが、何処から来た坊やなのかも分からないんだよ♭♭」


途方に暮れる松本さんからとりあえず封筒を預かった智は、少年の特徴を詳しく聞いて似顔絵を作成する事にした。幸い松本さんは記憶力のいい人で、かなり細かい特徴まで聞かせてくれたので、実に写実的な少年の似顔絵を完成させる事が出来たのである。


「さすがだねぇ智君。良く似ているよ」感心する松本さんにお墨付きを貰った智は、早速その似顔絵をスマホで撮影し、櫻井宛にメールを送り付けたのだった。櫻井のいい所は智からの連絡には例え仕事中であろうともソッコーで返信を寄越す所である。


『智君から俺にメールなんて珍しいじゃないか❤これは新作の下絵か何かかい?可愛い少年だね♪』ものの数秒で返事を寄越した櫻井に、松本さんが玄関先で「本当に早いなぁ」と、微笑う。


「違ぇよ♭メールちゃんと読めって♭その似顔絵のいたいけな少年が翔君を探偵だと思って依頼して来たんだっつ~の♭お小遣い全額入った封筒持ってさ、泣けるだろ~が♭でも何処の子だか分かんないから金返せないんだよ♭翔君を頼って来たんだから翔君が何とかしろよ♭」


『何とかするのはいいけど、智君の話だとこの似顔絵の少年は俺に何か頼み事があったんだろう?この子を探して金返すだけでいいのか?俺を探偵だと勘違いしているって事は智君の言ういたいけな少年の切実な依頼を俺が突っぱねるって事になるじゃないか』


「んな事言ったってテル君を探して欲しいってだけじゃさすがの翔君だってどうにも出来ないだろうに♭」『テル君ね。分かった。何とかしてみるよ❤』「えぇっ?!♭何とかなんの?♭」驚く智に櫻井は通話口の向こうから実に嬉しそうに『愛しい智君の言う事なら何だって叶えるさ❤❤』と特大のハートマークを飛ばしたのであった。


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櫻井からの呼び出しで都内のカフェに赴いた智はそこで待っていた少年に思わず息を飲んだ。自分の書いた似顔絵にそっくりだったからである。「こんにちは…僕…」おずおずと智を見上げる少年に、傍らの櫻井が「紹介するよ智君❤小日向夏樹(こひなたなつき)君だ」と、少年の紹介をした。


「初めまして夏樹君。俺は大野智。あの青い屋根の家に住んでいる絵描きさんだよ。君がこの封筒をお米屋のおじさんに渡したんだね?」智の差し出す封筒に、夏樹君が「絵描きさん?探偵さんじゃない…?」と、たちまち顔を曇らせる。


「でも僕のお母さんがAG町の青い屋根のお家に『フィフスアベニューの亡霊殺人事件』を解決した名探偵が住んでいるって…♭」「あの事件はだいぶ大きく報道されたからね。きっと俺が智君の家にしょっちゅう入り浸っているから勘違いしたんだろう」櫻井が補足し、夏樹君の頭を優しく撫でた。


「智君の似顔絵のおかげで夏樹君はすぐに見つかったよ。都内のマンションの方じゃなくてあの家が俺の家だと思ってたって事は仕事の関係者じゃない。恐らくは俺があの家に良く通っている事を知っている人間だ。


だがAG町の人なら夏樹君の事を知らない筈がないだろう?なら何処か近隣に住む人が俺を見掛けて噂話をしていたんだろうと考えてね。AG町の近隣を中心に智君の書いてくれた似顔絵を元に情報を集めた。ものの数分で夏樹君の事が分かったよ。


そこで会社の人間を派遣して夏樹君のご両親に事情を話し、夏樹君をこのカフェに連れて来て貰ったんだ。智君を呼んだのは夏樹君から預かったお小遣いを持って来て貰う為だ。こんな大切なものを俺が受け取る訳には行かないだろう?」


櫻井は封筒を夏樹君に返して言った。「これは夏樹君が大好きな『イナズマモンスター』のカードを買う為にでも使うといい。ほらこのマスコット。『イナズマモンスター』のブルーノギャラガだろう?」


櫻井は夏樹君のランドセルにぶら下がるマスコットを示し、子供アニメについてやけに博識な所を見せると、智に向き直った。「と言う訳で智君❤君は今日から俺の探偵助手だ♪一緒にテル君を探そうじゃないか♪」「マジかよ?!♭♭」


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一体カフェで見せたあのパリッとしたイケメン振りは何処へすっ飛んでしまったのか♭裏起毛のカーゴパンツにダブルパーカー。その上から無造作にダウンジャケットを引っ掛けると言うすこぶるダサい服装で智の隣を歩く櫻井は、これがあの『SHOW TIME』のゼネラルマネージャーだとは誰一人として気づかないであろう事請け合いの様相で「まるでデートみたいだねぇ智君❤」と幸せそうに笑み崩れた。


「んな訳ねぇじゃん♭てか翔君はデートでそんなダサい格好すんのかよ?♭彼女逃げるぞ♭♭」「智君がいれば彼女なんか全然必要無いじゃないか♪」「俺だって逃げたいわ♭ひっでぇファッションセンスだぞ♭♭」「相変わらず口が悪いなぁ~、可愛いけど❤」「何で喜ぶんだよ♭」


小日向夏樹君から正式な依頼を受けた翌日の朝である。やたらに元気な櫻井から早朝に叩き起された智は、早速探偵助手として駆り出され、朝一番の電車に乗って2駅先の町までやって来たのだった。


智の住む町よりかは幾分都会的な場所である。飲食店なども多く、幹線道路も通っているが、都心と比べたらまだまだローカルで、車もあまり走っていなかった。


「確かこの先にある家の筈なんだけど…」櫻井はそれだけは最新型のスマホの地図とにらめっこしつつ、見知らぬ住宅街をてくてくと歩いているが、探偵助手の智には何が何だか全く分からなかった。


「あのさぁ、探偵助手なのに何も聞かされてねぇんだけど…♭」「智君は俺の傍にいてくれるだけでいいんだよ♪探すのは俺の仕事、智君の仕事は俺の傍にいる事だし❤」「なら俺いらねぇじゃん♭」「何を言っているんだ?智君がいないと俺のやる気が出ないじゃないか。1番大事な仕事だよ」「真顔で言うなよ♭怖ぇよ♭」


どうやら昨日の内に櫻井はある程度のあらましを夏樹君から聞いていたらしい。夏樹君が探していたのは友達の真船輝之(まふねてるゆき)君。夏樹君とは同じ小学校の3年2組のクラスメイトで2人はいつも一緒に遊んでいたそうだ。


『なっちん』『テル君』と呼び合う2人はアニメ『イナズマモンスター』が大好きで、ガチャガチャで取ったお揃いのマスコットをランドセルに下げていた。そんな大好きなテル君が引っ越したといきなり担任に告げられたのが3日前の事である。


何でもテル君の父親が学校に知らせて来たそうだが、夏樹君は信じなかった。テル君が自分に何も言わず引っ越すなんて有り得ないと言う訳である。テル君の家に何度も訪ねてみたが、いつも父親が出て来てテル君は母親と一緒に家を出て行ったのだと剣呑に突っぱねられたらしい。


思いあぐねた夏樹君は母親が噂話で聞いたAG町の青い屋根の家に住む名探偵とやらにテル君の居所を探し出して貰える様訪ねて来たのだった。


「それなんだけど、親友だから別れが辛くて夏樹君には言えなかったんじゃね?」智の意見に櫻井はにこやかに「うん♪天使な智君ならきっとそう思うだろうね❤」と、答えてから眼前に見えるこじんまりとした一軒家をキッと睨み付けた。


「だけど俺の考えは違う。テル君だけじゃない、夏樹君の話しにはもっと重要な人物の姿が全く見えて来ないんだ。母親だよ。登場人物は何故か父親ばかりだ。とてつもなく嫌な予感がする…♭」「どゆこと?♭」


その時櫻井のスマホが鳴り、通話口から智も知っている『木更津ブルドッグ警備』の佐藤の声が聞こえて来る。「ショーン。どうやらお前の読み当たってるよ。家を出たのは母親だけだ。旦那のDVにたまりかねての事だったらしい。そっちに学生バイトの上田を行かせたから好きに使ってくれ。後始末はウチでやる」


通話を切った櫻井は「ったく親父が親父なら母親も母親だな♭」と、苦々しげに呟くと、鮮やかな水色に広がる冬の空を見上げた。


「テル君がもう一度こんな青空の下でなっちんと逢える様、智君も祈っていてくれ。天使の声なら神様にも聞こえる筈だ…」そんな櫻井の表情はいつになく深刻である。「翔君…♭♭」訳も分からず切なくなる智の背後からバイクのエンジン音が響いていた。


【後編『お山の日特別企画』に続く】


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いや~💦どうにか前編仕上げるのがギリギリでしたね~滝汗何せストーリーが全然下りて来なくて、書き始めたの昨日の昼ですから(遅っアセアセ)少し間が開きますけど、このお話は次のお山の日企画まで引っ張ろうと思い、今回は前編のみに留めておく事に致しました(申し訳ない😅ゞ)


さて今回は久々に登場致しました我が家の数少ないお山さんストーリー、天使な画伯と溺愛ゼネラルマネージャーシリーズでございますニコニコいたいけな少年の可愛い依頼がやがて大きな事件へと発展すると言う、ヒューマンドラマ風味のミステリーとなっておりますニコ


突然消えたなっちんの親友、テル君は一体何処に?何だか嫌ぁ~な終わり方しちゃってますがガーンきっと私服はダサくても頭脳明晰な実業家名探偵がスッキリキッチリ解決してくれる事でしょうグッウインク



改めまして。。。櫻井翔君(`・3・´)❤


❤️🥂𝐇𝐀𝐏𝐏𝐘 𝐁𝐈𝐑𝐓𝐇𝐃𝐀𝐘 🥂❤️


42歳おめでとうございます🎊昨年の後半はニュースキャスターとしての顔を持つ翔君には本当にキツく厳しい大変な数ヶ月でしたね。それでも夜会やSHOWチャンネルではいつもの様に笑顔で明るく過ごす翔君に計り知れない程の心の強さを感じましたおねがい


いつも的確で優しく、そして頼もしい言葉を伝えてくれてありがとうニコニコ翔君のつむぎ出す言の葉は、いつだってファンの支えですルンルン『新空港占拠』✈️銃も毎週楽しみに観ておりますよ~ニコニコ1年ぶりに聞く武蔵刑事の「嘘だろ?」に、ワクワクしております音符


嵐のメンバーからはきっともう愛あるおめでとうのメッセージが届いている事でしょう❤️←💙💜💚💛翔君に取ってどうか素敵な1年になりますよう祈っております🙏✨