これは嵐君の名前を借りた妄想物語です。腐要素有。嵐君好き、BoysLoveにご理解のある雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し


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後編


「元々この横須賀港湾警察署は横浜市警から分離した真新しい分署でしてね。ここの署員は警察学校の、特に優秀だった生徒のみを選出して各部署に配置されているので平均年齢が若いんですよ。


実は『特殊潜入捜査班』は私が総監に進言して実験的に始まった部署なんです。先ずモデルケースとしてこの横須賀港湾警察署に設立致しました。ここでのUCの活動が上手く機能すれば全国区の警察署に設立される予定になっていたんです」


逮捕された神奈川県警の刑事達を連行し、井ノ原課長の命令で本部に集まった櫻井らチームUCはそこで白魔…ではなく白魔となって『デビルソード』に潜入捜査を行っていた警視庁の小澤管理官からこれまでの経緯を聞いた。


警視庁の小澤管理官と言えば策士としてかなり有名な人物で、キャリア組の警視正には珍しく、警視庁内でも異端児とされていたらしい。UCを全国展開する為に自らが潜入捜査官となり、神奈川界隈で問題視されていた『デビルソード』の一員となって長期間潜伏していたと言うのだから中々の曲者である。


「半グレ組織『デビルソード』のボスが警察関係者かも知れないと言う疑惑はだいぶ以前から警視庁内でも囁かれていた悪い噂でしてね。ただ当時は未だ雲を掴む様な話だったので、その疑惑を検証する為に私は組織内部に潜ったんですよ。


『デビルソード』と言う組織名に相応しく、連中の所業は反社会的勢力よりもタチが悪いと分かりました。互いを色分けした “魔” の付くニックネームで呼び合い、あらゆる暴力行為だけじゃなく、香港やマカオ、東南アジアや中南米のチンピラとも武器や違法ドラッグの取り引きなどを行なっていた。


しかも連中は警察の捜査の裏をかき、絶対に証拠を残さない。警察関係者の関与が無いと出来ない事です。幸いボスの黒魔に目を掛けられる様になりましたので、私は黒魔と組織を繋ぐ連絡係として数年間を『デビルソード』のメンバーとして過ごしました。


その一方で連中の情報収集に務め、大体のメンバーの経歴が判明しました。が、ボスの黒魔は常に慎重で、私とのリモート連絡はいつも悪魔の面を被り、ボイスチェンジャーで声まで変えた状態で直接会う事は出来なかったんです。


そこで私はこちらの井ノ原課長に極秘で優秀な潜入捜査官を1人用意して欲しいと依頼しました。黒魔を油断させ、炙り出す為のいわゆる “おとり” の役目として…。危険な作戦でしたが、組織を壊滅させる為には絶対に必要な役割でした。


おおちゃ…いや大野刑事は実に上手くやってくれましたよ。彼はやや悪目立ちする程に組織内部を探り、わざと黒魔に怪しまれる様に振舞ってくれました。彼が潜入してからわずか1年で『デビルソード』が一斉検挙されたのはそれだけ黒魔が焦っていた証拠です。


大野刑事のおかげで奴は尻尾を出した。香港マフィアとの取り引き現場を大野刑事に突き止められた事で黒魔は慌て、私に大野刑事の殺害を命令したのを最後に連絡を絶った。


いつも注意深く自分の所在を隠していた黒魔が、大野刑事の殺害は自分のスマホから直接連絡して来たんです。ボイスチェンジャーで声は変えていましたが、発信元は神奈川県警だと判明しました。これで黒魔が神奈川県警内部の人間であると私は確信したんですよ。


黒魔の命令を受けた私は大野刑事から彼の愛用するスカジャンを預かり、それをボートで海に運んだ。無論、黒魔の命令通りに大野刑事を殺害し、海中に遺棄した事を他のメンバーや黒魔に印象付ける為にです。


その時点では既に香港マフィアと取り引きする日付は決まっていたので一斉逮捕は不可避でした。それでも黒魔はもう追われる心配が無くなったと安心したのでしょう。黒魔は『デビルソード』を切り捨てる事で自分の身の安全を図り、暫く息を潜める事にした…。


ですが、黒魔が神奈川県警の人間だと判明した以上、私は捜査を終了する事が出来ませんでした。そこで大野刑事には黒魔が神奈川県警の誰なのかを探る手伝いをして貰う事に致しました。


表向きは死んだ事になっている大野刑事です。彼の身柄は黒魔の正体がはっきりするまで私が預かり、時には職員が利用する居酒屋の厨房係として、時には県警近辺のコンビニ店員として、時には宅配業者の配達員として、大野刑事には様々なスタイルで神奈川県警の職員周辺を調べて貰っていたのです。


そして遂に大野刑事は黒魔に関する大きなヒントを手に入れました。あれは清掃員として神奈川県警に潜入した時です。捜査一課で使っているシュレッダーの中にそのヒントがありました。


細切れの紙を撮影してその画像をパソコンのアプリででパズルみたいに組み合わせる地道な作業でしたが、おかげで横須賀のスポーツバーの地図と、仕事内容の詳細。数人の住所氏名。女性の履歴書のコピー等が再現出来ました。


これで県警内の捜査対象は、捜査一課に頻繁に出入り出来る人間だと絞り込めた訳です。リストにあった人物の事を調べると、素人の女性を売り買いするアテンダー業者だと分かりました。


しかもスポーツバーでの違法売春は横浜市警にも横須賀港湾警察署にも捜査の指示はおろか、噂話すらも流れていなかった。それで県警内で息を潜めていた黒魔が密かに新しい商売を始めたのだと推察したのです。


ここまで来るのに約1年掛かりました。後は皆さんもご存知の通り、私は白魔として横須賀に舞い戻り、あのスポーツバーで獲物が掛かるのを大野刑事と共に待ち受けていた。


白魔が横須賀に戻ったと知れば必ず黒魔は私に接触しようとする筈ですからね。私の口を塞ぐ為に…。捜査一課長の峰岸徹郎じゃないかと私なりに推測はしていましたが、決定的ではありませんでした。


ですから黒魔から私の飛ばしスマホに連絡が来た時は心の中で快哉を叫びましたよ。私は女を用意したからお前の商売に1枚噛ませて欲しいと黒魔に頼みました。奴が昔の仲間の参入を喜ばないのを知った上でね」


聞けば聞くほど周到な計画だったと分かる。長期間掛けて網を張り、策士と言う名に相応しい緻密なやり方で小澤管理官は神奈川県警内部の膿を搾り出したのだ。そこに一役買ったのが大野だったと言う訳である。


『デビルソード』に1年、そして小澤管理官のサポートで1年、大野が消えた2年の月日の謎がこれですっきりと解決した。それにしても…♭櫻井は井ノ原課長を斜に見遣る。「井ノ原課長は智が生きているって知っていたんですね」


怨みがましげに聞く櫻井に井ノ原は「すまん櫻井♭♭」と言ってチームのみんなに頭を下げた。「お前の事だ。もし大野が生きていると知れば俺の制止なんて聞きもしないで暴走するだろう?小澤管理官の長年の努力がお前のせいで水の泡になっちまったら困るからな」


井ノ原課長はわざとそんな憎まれ口を利いたが、恐らく櫻井の性格を良く知った上での井ノ原課長の判断だろう。自分の為ではない、櫻井の為、チームの為に。井ノ原の人の良さそうな笑顔の裏には常に部下に対する人情とそれに伴う警察官としての誇りがある。


この人も策士だ…♭櫻井は苦笑してすっきりと髭を剃り、いかにもキャリア然とした姿で佇む小澤管理官に視線を向けた。「敵を騙すには先ず味方からですよ。警察関係者に主犯の疑惑があれば尚更です。ですが…」


小澤管理官は何事も無かったかのように自分のデスクに座り、小倉クリーム味の大きなコッペパンにかぶりつく大野刑事を見て肩をすくめる。「彼を警視庁にスカウト出来なかったのは実に残念でした。是非警視庁の捜査一課に招きたかったのですが、“俺は翔君の側がいい” と…」


チームがザワつく「いやいや、♭大野さん♭警視庁の捜一って大出世じゃないっすか?♭断るなんて有り得ないっすよ?♭♭」すかさず上田が食い付いた。さもあらん、東京警視庁の捜査一課は全刑事の憧れである。


会社で言ったら小さな子会社からヘッドハンティングされて超有名な大企業に転職が決まったくらいの栄転だ。地雷メイクを洗い流し、ジャージ姿で元のやんちゃ坊主に戻った大野が口の端にクリームを着けて「だって翔君が居ねぇとつまらねぇじゃん。俺と翔君は切っても切れない最っ高のパートナーだぜ?」と、まるで当たり前の事の様に言った。


「適わねぇなぁ~♭♭」仰け反る上田とは逆に当の櫻井は何処か嬉しそうだ。「ここではいい刑事が育ってますね。井ノ原課長。UCのモデルケースにこの横須賀港湾警察署を選択したのはどうやら間違いでは無かった様です。私が理想とする未来の警察がここにある。ご協力ありがとうございました」


敬礼する小澤管理官にチーム全員がデスクから立ち上がり、一斉に敬礼を返す。こうして『デビルソード』は今度こそ完全に壊滅したのだった。


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翌週の火曜日。スポーツバー『ファイトクラブ』に一斉摘発が入った。生活安全課との合同摘発だ。小澤管理官がシュレッダーのゴミから再現した住所氏名から、売春に関わったアテンダー達も芋づる式に逮捕されている。


今頃『ファイトクラブ』では潜入していた斗真も加わり、盛大なガサ入れが始まっているだろう。但し、違法売春は火曜日と金曜日に行われていたから今日は店に来ていないアテンダー達も居る。俺と智はその残ったアテンダー業者を逮捕する為に現在秋葉原でティッシュ配りのアルバイトだ。


「アテンダー業者本当にアキバに来んのかよ?やっぱあっちのが良かったんじゃね?♭話は通してるとしてもシマ荒らすなって秋葉原署には文句言われるし、向こうじゃ生安課と派手にぶちかましてる所だぜ?♭なのに俺らは何で猫の着ぐるみなんだよ?♭」


殆どのアテンダーは逮捕されたが、中には生き残った奴らも存在する。タチの悪い筋の息が掛かったアテンダー業者がそんな連中だ。そいつらは調達した女の子を売春のみならずAV業者や風俗に売り飛ばしたりして、ぼろ儲けしていた。


俺達がアキバでティッシュを配っているのも、その腐ったアテンダー業者を逮捕する為だ。連中はメイド喫茶の女の子や、地下アイドルの女の子なんかに目を付けて商売に利用しようとしているらしい。


「大丈夫だって翔君♪あいつらは火曜日に秋葉原で女の子をスカウトするってもう分かってんだから絶対来るって♪それに冬場の着ぐるみはあったかくていいじゃん♪翔君の白猫似合ってるぞ♡」「全然嬉しくね~んだけど…♭」


文句を言う俺の隣で黒猫の着ぐるみ姿で微笑う智に、心密かにお前の方こそ着ぐるみ最強じゃんと思う。新しく出来る猫カフェのPRの為のティッシュ配りだ。この格好なら誰にも怪しまれずにアキバの街をウロつける。


「確かにこれ夏場だったら地獄だよな♭」「だろ?♪あ、そこの交差点の2階で開店しま~す♡猫カフェ『モフモフ』で~す♪よろしくお願いしま~す♪」 “にゃんにゃん♡♡” と言いながら愛想たっぷりにティッシュ配りに勤しむ智はさすがの溶け込み様だ。


俺も見習ってティッシュを配るが、どうも笑顔が引きつってしまい、店名と開店日を告知するのに精一杯の状況だった。すると智がティッシュの入ったカゴを他のバイトに預けて俺に駆け寄って来る。「来たぞ翔君…。あいつらだ…」交差点の向こうからスマホを見ながら歩いて来た4人は間違いない。アテンダーのリストにあった男達だ。


「行くか?智」「おう♪」2人で歩き出しながらやっぱり俺の隣にはこいつじゃないと、としみじみ感じる。俺の気持ちが通じたのか、智が「やっぱ俺には翔君が1番合うな♡これからもよろしく♪」と最愛の笑顔を見せた。



翔君お誕生日企画★『Rolling days』


❤️THE END💙


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今回は前後編だったので、比較的ゆとりを持って翔君バースディに間に合わせる事が出来ましたハート翔君連ドラに便乗して、我が家ではかなりレアなお山さんコンビの捜査官ストーリーでございますニコニコ


シリアス風味で始まったお話ですが、最後はお山さんコンビでにゃんこの着ぐるみを着ると言う、何とも可愛い終わり方を致しましたが、白猫と黒猫の着ぐるみ姿のお山さんが、悪徳アテンダー業者に向かって歩み出す、可愛いくも勇ましいラストシーンは何気に面白いかなと思っております爆笑


にゃんこの着ぐるみと言えば、『嵐の宿題くん』で白猫の着ぐるみ姿の翔君が「にゃん」だけでお題を表現するジェスチャークイズを思い出すファンの方もいらっしゃるかも知れませんウインク


回答者が猫耳カチューシャつけた大ちゃんと相葉ちゃんの天然さんコンビだったからか、(カチューシャはめちゃ似合ってたけど♡)白猫翔君奮闘するも全然伝わらない様子が何とも可愛らしくて、(ちゃんちゃんこが人面魚とか、ナンパがチャンジャとか、ジェスチャー無視してにゃんにゃんの音だけで答えちゃう大ちゃんが面白かったな~😂) 


あの時の着ぐるみ翔君を思い出し、自分で書いててつい懐かしくなってしまったわたくしでございます照れラブラブ今回のお話も、今後翔君のお誕生日だったり、お山さん記念日だったりでシリーズ化出来たらいいかも知れませんね😉


改めまして、櫻井翔君❤️(`・3・´)❤️


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ネットニュースで読みましたが、嵐のメンバーとは今でも連絡を取り合っているそうですね💕休止中でもみんながちゃんと繋がり、一層仲良くなっている事が分かり、とても嬉しかったですお願い


翔君の事だから、大ちゃんにもラインやメールを写真入りで送ったりしていそうだなと勝手に想像して喜んでおりますよ~おねがい


ニュースキャスターに番組MCに映画に連ドラと相変わらず大活躍の翔君ですが、くれぐれも健康第一でガンバです(*•̀ㅂ•́)و"今年も翔君に取って幸せな2023年になります様わたくしも見守って行けたらと思ってますニコニコ