これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し


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13


「はい?どちら様?」突然鳴ったチャイムの音に、玄関のインターホンで相手を確認した智は、「智。こんな夜中にごめん…俺、潤だけど…」と言う潤の声を聞き、胸の鼓動が一瞬で跳ね上がるのを感じた。


さっきまで潤の事を考えていたのだ。その以心伝心の様な偶然に、慌ててドアを開ける。そこには全身びしょ濡れになったTシャツとジーパン姿の潤が、少し震えながら立っていた。


どうやらいきなりの通り雨にやられたらしい。マンションの街頭に照らされた雨の糸が空から盛んに降り注いでいる。「どうしたんだよ?♭こんなに濡れて♭風邪ひくぞ♭」「酒飲んでたから車乗れなくてさ…最終電車に乗って…」言いかける潤を「話は後だ♭兎に角中入れ♭」と部屋に引っ張り込んだ智は、そのまま潤をバスルームへと押し込んだ。


「ほら、身体冷やす前に濡れた服全部脱いでシャワー浴びろ♭着替え出しといてやるから♭」有無を言わさぬ智の勢いに、潤もついクスリと微笑ってしまう。こんな不測の事態が起きた時の対応に迷いと言うものを全く感じない。智の顔を見るまでの間、モヤモヤと悩んでいた自分が少し恥ずかしくなる程だった。


シャワーを浴びてバスルームから出ると、真新しいバスタオルと着替えが置いてあり、その上に潤の財布とスマホがきちんと乗っかっている。これだけ持って家を飛び出したのだ。時刻は真夜中の0時を回っており、迷惑を掛けたと反省した。


未だ真新しい着替えはタオル地の様な生地感の上下で、大層上質な物である。脱ぎ捨てられた潤の服は洗濯機の中に入れられていた。「ごめんな〜♭夜中だから洗濯機回せねぇんだよ♭明日の朝イチで洗濯してやるから今日は泊まってけ」


そう言いながら冷蔵庫から2つの缶ビールを持って来た智は片方を潤に渡し、「それ似合うじゃん♪」と微笑った。「翔君から部屋着にいいからって貰ったんだけど、俺仕事以外はほぼTシャツと半パンだからさ〜♭冬場にでも着ようと思って置いといたんだよ」


どうやらこの上質な部屋着は櫻井部長からの貰い物らしい。「翔君って呼んでんの?♭」今もTシャツと半パン姿の智に、つい咎める様な聞き方をしてしまう。そんな潤を智は穏やかに受け流し、のんびりと答えた。「何かそう呼んでくれって頼まれんだよね〜♪最初あんな怖い顔でマーケティング部に乗り込んで来たのに変だよな?♪んふっ♪んふふふ♪」


本当に油断も隙もない♭未だ告白もしていない潤がヤキモチめいた態度を取るのはお門違いだが、ちょっと目を離している間に自分の築き上げた15年の片思いに何してくれんだとついムッとしてしまう♭


「本当だよ♭始めは智の事疑った癖に急に何なんだろ♭」テレビの前に座る智の隣に腰を下ろし、分かりやすく不機嫌な顔をする潤を見て、智は嬉しそうにふにゃりと微笑い、「やっぱ潤と一緒だと楽しいなぁ〜♪」と、その濡れた髪を手元のタオルでワサワサと拭いた。


「相葉ちゃんにさ、潤が俺の彼氏みてぇだって言われて、俺ずっと考えてた♪そしたら潤がやって来たもんだから何で分かったんだろって超驚いたぞ♪すげぇドキドキした♪


ほら、初めっからそうだったじゃん♪マーケティング部に異動になってから潤は何だかんだずっと俺の面倒みてくれてたろ?♪ニノには潤の教育係だって言われてたけど、俺のが教育されてたみてぇだったもんな♪」


どうしてこんなに癒されるんだろう。潤の少しトゲトゲした気持ちも、智の笑顔やのんびりとした声を聞いていると、そのトゲはたちまち抜けて平らかになって行く。まるでとげぬき地蔵みたいだ。そう思うと智の丸く可愛い顔が段々とお地蔵さんみたいに見えて来て自然と口元が綻んだ。


「そんな事ないよ♪僕も智に教えて貰った事いっぱいあったし…♪それこそストーカーと対決した時の『諦めない奴が最後には勝つ』って智の名言はこれからの座右の銘にしようかと思ってる♪」「んふふ♪そっか〜?♪」


もう…いいか…。智も自分の事を考えていたと聞いて、潤の心は決まった。どんな反応が返って来るのか不安が全くないと言えば嘘になるが、それでも今告白しないと二度と言えなくなると思ったからだ。潤は意を決して口を開いた。


「あ、あのさ…♭智…♭引かないで聞いて貰いたいんだけど…♭僕が彼氏じゃ駄目だろうか…?♭変な事言ってると思うかも知んないけど、櫻井部長と智が最近親しくしてるって相葉さんから電話で聞いて何かジェラった…♭


じ、実はさ、智に変なメールを送信したり、プレゼント贈ってたのって僕なんだよね…♭須賀谷とおんなじに思われたくなくて言えなかった…♭二宮部長はその事を知っていて黙っててくれたんだ…♭


智が文房具屋でアルバイトしてた時から僕はずっと智に片想いしてたから…だからいけない事だって分かってたんだけど、住所やメルアドを調べて…♭超アピールしまくってた…♭怖がらせてごめん…♭


で、でもこれだけは分かってくれないかな?♭僕は本当にただ智の事を純粋に好きだっただけで、須賀谷みたいに智に危害を加えたり、自分の気持ちを一方的に押し付けたりするつもりは無かった…♭


自分が何か智の為に役に立てればそれだけで良かったんだ…♭でも…ストーカー事件が解決して、智の側に居られる理由が無くなってしまって…♭告白するタイミングを逃した…♭


これまでみたく仲のいい友達として側に居られるだけでもいいと思ってたんだ…でも櫻井部長が智に好意を寄せているらしいって聞いたらじっとして居られなくなってついこんな時間に…♭」


暫くの沈黙が潤をいたたまれなくさせる。もしドン引きされたらと思うと怖くて智の顔を見る事が出来なかった。すると右隣から突然潤の唇を、柔らかな感触が触れたのである。「?!♭♭」いきなりのキスに驚く潤を少し得意気に見つめ、智が「へへっ♪ちゅーしてやったぞ♪」と微笑う。


「ちょ…♭どう言う…?♭」軽くテンパる潤に、智は益々楽しそうな笑顔を見せた。「何だよぉ〜♪自分で告白(こく)っといて慌てんじゃねぇ〜♪俺だって何が正解か良く分かってねぇもん♪でもさ、俺潤とだったらずっと一緒に居れる様な気がする♪」


「智…」本当にこの人は…。あのストーカー事件の時と同じだと思った。チェックのワンピース姿で逞しい行動力を示した様に、智はいつだって潤の思考の遥か上を行くのだ。「…やっぱあなたにはかなわねぇ…」


小さく呟いた潤の、柔和に綻ぶ頬に、一筋の涙がポロリと伝い落ちる。今にも倒れてしまいそうな程に張り詰めた潤の心が、たった一瞬のキスで暖かく解けて行く。「何で泣いてんだよ?♭嬉しくなかったのか?♭」


急な涙に焦ったのか、智は先ほど髪を拭いたタオルでそっと潤の頬を拭った。タオルは湿っていて、仄かなシャンプーの匂いがする。「違う…ホッとしたら何か泣けて来た…♪てかこのタオルさっき僕の髪を拭いたやつだよな…?♪」「お前が突然泣くからだろ?♭ビビらせんなよ〜♭」


タオルを持ったままで口を尖らせる智の手を握り、顔を傾けてキスを返す。今度は一瞬ではなく、少しゆっくり目に…。「好きだよ智…♡ちょっとずつでもいいからちゃんと智の彼氏にならせて欲しい…♪」智の顔を覗き込み、はっきりと告白する潤に、智は「お、おぅっ…♪」と少し頬を染めて答えた。


「あのさ、もうマット持って帰っちまったんだけど…♪」智の肩に頭を預け、潤がさり気なくアピールすると、「もうっしょうがねぇなぁ〜♭ほんじゃ俺のベッドに入れてやる♭何もすんなよ♭」と、優しく牽制された。


「分かったよ…♪頑張ってみる…♪」からかう様に智の側頭部に軽く頭突きをしたら、智の方からもコツンと返して来る。そんな子供みたいなやり取りが潤には何とも幸せだった。


窓の外から聞こえる雨音が心地よく潤の耳に響く。ここに来るまではあんなに冷たかった雨が、今ではまるでシャワーのしずくみたいに暖かく感じていた…。


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潤君やっと告白出来ました〜グッウインク我が家では比較的俺様系のグイグイキャラの多い潤君ですが、今回の潤君は珍しく弱気ガーンタラー逞しいワンピースオジサンに続き、今回はとげぬき地蔵なマイナスイオン智君にすっかり癒されちゃいました〜ウインク


今は梅雨時と言う事でちょこっとベタに今回は雨をテーマにお送り致しましたよ〜照れ


さて、やっとこさちゅーまで発展出来た潤智ですが、更に発展させる為に、次回ちょっとした仕込みを考えておりますグラサンどうぞ2人の恋の行方を見守ってやって下さいまし〜💜💙