これは潤智妄想物語です。腐要素有。潤智好き、大ちゃん右なら大丈夫な雑食の方向き。勿論、完全なフィクションですので、登場人物、団体等、実在する人物とは無関係である事をご了承下さい。尚、妄想ですので苦情は受け付けません。以上を踏まえてからどうぞ下差し

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結局魂串幻樹。住良木行弥は更生施設『パナシアジャパン』へ、羽山ダニエル剣吾は別の更生施設へと送致される事になり、父親の羽山庸三元外務大臣は、現役時代の隠蔽行為や黒社会との繋がり等から犯罪に加担したとされ、通常逮捕となった。

羽山庸三の妻であり、羽山ダニエル剣吾の母でもある元ハリウッド女優は、日本から逃げるようにアメリカへと帰国してしまい、現在離婚訴訟の真っ最中である。請求される慰謝料は数十億にも及ぶだろうともっぱらの噂だ。

恐らく羽山家はその所有する財産の殆どを慰謝料として支払う事になり、文字通り丸裸にされるに違いない。羽山庸三が実刑を食らうかどうかは不明だが、例え執行猶予の判決が下ったとしても世間は羽山父子を一生許してはくれないだろう。いずれにせよ末路は悲惨である。

「結局羽山ダニエル剣吾は何処の更生施設に送られる事になった訳?」二宮がタブレット端末でいつもの如くゲームを楽しみながら班長の櫻井に聞いた。『バイオアバター』事件が解決してから数日後。報告書を作成する為にJMI本部に集まったのは櫻井、二宮、相葉の3名である。

あの時、ウエストゲートタウンのラブホ前で爆睡していた羽山ダニエル剣吾が、警察に通報されてからの事。彼の体内から違法薬物の痕跡が見つかった事で、羽山ダニエル剣吾の立場は益々悪くなった。

恐らく『ダイバー』が羽山ダニエル剣吾の自白映像を撮影する為、羽山に催眠術を掛けた時に一服盛った物だと思われるが、過去の犯罪と今回やらかしたテロ未遂に加え、薬物使用の疑いまであったとなると実刑は免れない。

だが、JMIの管轄下での事件だった事もあり、警視庁では羽山ダニエル剣吾に対する特別措置を適用する事として、表向きでは逮捕&実刑。裏ではJMIの裁量の元、『パナシア・ジャパン』とは別の更生施設へと送致される事に決定した。

「羽山ダニエル剣吾は『神獅子島(かみししじま)』の更生施設に送致される。神獅子島は一島全部が更生施設になっている無人島でね、『日本のアルカトラズ』と呼ばれているんだ。周辺は海に囲まれ、海流が島に向かって渦を巻いている為に船での航行は無理。

この島には月に2度ヘリコプターが到着して食料等が輸送されるが、空以外の交通手段は無く、脱出するのは不可能だ。ここはパナシアジャパン以上に管理体制が厳しく、ここに送られて来た犯罪者はその生活の全てを徹底管理されながら、社会適応プログラムを受ける事になる。

社会適応プログラムの内容はパナシアジャパンと似ているが、神獅子島の場合、それプラス重労働だ。神獅子島には新燃料の採掘場があってな、更生の一環としてその採掘作業を手伝わなくてはならない決まりだ。羽山ダニエル剣吾みたいなお坊ちゃんにはキツい刑期になるだろう。

原則としてスマホやパソコンは禁止だが、新聞や雑誌なら読めるし、世間の声は羽山にも届くだろうから、いずれ奴も自分のしでかした事の重大さを思い知るだろう。ま、どんなに頭脳明晰でもあの場所じゃ役に立ちやしないさ」

櫻井は羽山ダニエル剣吾の送致先を二宮に説明しながら、本部のデスクに置いてある報告書に目を通した。潤と智。そして二宮に相葉と、報告書は完成した順番に置かれていたが、いつもは一番遅い潤と智の2人がどうやら今回はやたらと早く仕上げたらしい。

2人の姿が見えない事に、櫻井はやれやれと溜め息をついて窓の外に視線を向けた。「松潤と智君はまたあそこか?♭任務が終わると速攻だなぁ〜♭」「それが2人のルーティンだもんねっ!♪あれ、『鬼神同盟』の事件からだよね?♪」ランニングマシーンでせっせと運動しつつ相葉が言った。

「あそこさぁ〜。『アリス・イン・ワンダーランド』って新しいエリアが出来たんだよ
。不思議の国と鏡の国の謎解きアトラクション。何かジェイが近頃謎解きにハマってるみたいで昼前には2人仲良く出掛けてったね〜。

大きな任務が完了したら泊まり込みで『シャングリラ・メルヘン・ランド』に遊びに行くってのがあの人達の定番だから。『鬼神同盟』事件の時に相当楽しかったらしいよ」

連続コンボにニヤニヤしながら二宮が潤と智の近況を報告する。その二宮の言葉に追い討ちを掛ける様に相葉が続けた。「アヒャヒャヒャヒャ♪隣接してるホテルがまた楽しいらしいよねぇ〜♪カップル専用の部屋とかあるんでしょ?♪何だっけ?『特別貴賓室』♪」

「そうそう♪確か三部屋あんだよね〜♪『桃太郎の部屋』と、『北風と太陽の部屋』と、『赤ずきんの部屋』今日は『赤ずきんの部屋』に泊まるっつってたよ♪あの人達ホント好きだねぇ〜♪」二宮がぷぷぷと吹き出しつつ横目でチラッと櫻井を見た。

櫻井は務めて冷静を装い、「困ったもんだな♭」などと苦笑いを浮かべたが、心無しか顔がひきつり、指先がせわしなく眼鏡のフレームを持ち上げている。「ハイハイ、仕方ないんで今日はショウ隊長に付き合ってあげますよ」二宮に続いて相葉も「じゃ3人で飲み行こ〜かっ!♪」と元気良く言った。

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『鬼神同盟』事件の時に完成したアミューズメントパーク『シャングリラ・メルヘン・ランド』はYOKO-Bay Cityの沖合に埋め立てられた人口島『カーニバル・アイランド』にある大型商業施設で、『船で行く別世界』と銘打たれ、2年経った今でも日本や海外からたくさんの来場者が訪れている。

童話をモチーフにした様々なエリアがあり、メルヘンの世界がそのまま体感出来るアトラクションが兎に角面白いと評判だ。潤と智は大きな事件が無事に終了すると、この『シャングリラ・メルヘン・ランド』に2人して訪れ、たくさんのアトラクションを大いに満喫して英気を養うのをルーティンにしていた。

特に潤は最近謎解き系の脱出ゲームにハマっており、普段からなぞなぞとかヒラメキゲームだとかを『FIVE STORM』メンバーに出題したりして楽しんでいるのだが、そっち方面は大の苦手な智は、同じく苦手な相葉と共に、良く素っ頓狂な解答をしてはみんなからツッコミを入れられている。

今年に入ってからゴールデンウィークまでの期間限定で『シャングリラ・メルヘン・ランド』に新謎解き系アトラクション『アリス・イン・ワンダーランド』なるエリアが完成したと聞いて、潤は今回のバイオアバター事件が解決したら一緒に行こうと智と約束していたのだ。

なぞなぞやクイズはあんまり得意ではない智だったが、答えは潤が考えてくれるし、何よりアリスの世界観がそのまま謎解きアトラクションとして楽しめるのは興味深かった。

白うさぎにチェシャ猫。マッドハッターの狂ったお茶会等々…お馴染みのキャラクター達が出題する謎解きを解決しながら不思議の国を進んで行き、脱出するまでの不思議の国アトラクション。

大きく映ったり小さく映ったりする奇妙な鏡張りの迷路を進み、ハンプティダンプティや赤と白の女王等から出されるヒントを元にクイズを解いて迷路を抜ける鏡の国アトラクション。

この2つの国の謎解きアトラクションがリアルな物語のセットの中で展開される『アリス・イン・ワンダーランド』は期間限定が勿体ない程良くできていて、全年齢層が楽しめる空間になっていた。「すっげぇ〜面白かったなぁ〜♪『アリス・イン・ワンダーランド』は3日に1度問題が変わるらしいぜ♪ゴールデンウィークまでにもう1回行きてぇな♪」

上機嫌な潤のロングコートのポケットに繋いだ手を入れて貰い、小走りについて行くモコモコダウンの智は、たくさん考え過ぎてすっかり疲れ切っていた。「楽しかったけど疲れたぁ〜♭もう10年分くらい脳みそ使った気分♭」「そっかそっか♪んじゃ甘くて美味しいイチゴのスイーツで脳の疲れを癒してやる♪」

『アリス・イン・ワンダーランド』内にある『帽子屋さんの賑やかティータイム』と言うカフェに向かいながら潤は「スイーツいっぱい食ったら次はオオカミさんにお前が食われる番だぜ♪赤ずきんちゃん♪」と、ニンマリ笑った。

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まとめストーリーが長引きそうなのでラストは2つに分けたいと思いますてへぺろゞなので今回は少し短く切って次回、赤ずきん智君がオオカミMJに食べられちゃう潤智限定でファイナルとなります💜💙

このシリーズでは『鬼神同盟』編の時に登場したシャングリラ・メルヘン・ランドですが、本当にあったらちょっと楽しいかも知れませんねウシシ