今回は、頭痛で悩んでいる人のお役に少しでも立てたらと思い、「頭痛」について自分なりにシンプルに分かりやすくまとめてみました。



頭痛は大きく分けて、
(一次性頭痛)と(二次性頭痛)

に分類される。


【一次性頭痛】

特に明確な病気があるわけではないのに起こる頭痛。さらに一次性頭痛は

(緊張型頭痛)(片頭痛)(群発頭痛)

の3つに代表的に分類される。


「緊張型頭痛」
・首や頭の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで起こると考えられている。

「片頭痛」
・脳に血液を送る血管が拡張すると頭痛が起きやすくなる。脳の血管が拡がって痛む。


「群発頭痛」

・発症すると数週間~数か月にわたって、片方の目の周囲から前頭部や側頭部にかけて激烈な痛みが発作的に生じ、日常生活に大きな支障をもたらすのが特徴。

・病気がないにもかかわらず慢性的な頭痛を繰り返す。

治療が難しい。


【二次性頭痛】

何らかの病気が原因で起こる頭痛。
8種類ほどに分類される。

・二日酔いなどアルコールが原因
・くも膜下出血
・脳腫瘍
・髄膜炎・脳炎
・心身症などからくる精神疾患、うつ病
・ホメオスターシス障害
・慢性硬膜下出血
・高血圧性脳症
・副鼻腔炎

などなど


※風邪や熱中症、二日酔いなどといった日常的な病気や行動が原因で起こる一過性の頭痛もあります。こうした頭痛も、他に原因がある二次性頭痛に分類されますが思い当たる原因を解消すれば自然に治るものです。


【対策方法】

(片頭痛)の場合


・冷やす
冷たいタオルなどを痛む部位に当てると、血管が収縮して痛みの軽減に役立ちます。一方、入浴やマッサージなどは血管を拡張させるので痛みが増すことになり逆効果。

・静かな暗い場所で休む
頭痛の最中に体を動かすと痛みが増し、光や騒音でも痛みはさらに増してしまう。できるだけ、静かな暗い場所で横になる。

・カフェインを摂取する
カフェインは血管を収縮する作用があり、痛みの早期に飲むと痛みが軽減。ただ、連日の過剰摂取は逆に頭痛を誘発するので注意。


(緊張型頭痛)の場合
・温める
マッサージ、蒸しタオル、半身浴などで温めて、首、肩の筋肉のこりを取り、血行をよくする。

・気分転換をする
頭痛が始まったら、心身にストレスを加えていることを中止し、例えばその場所から離れるなどして、早めに気分転換をする。

・肩、首の血行を良くする
簡単なストレッチをこまめに行い、首や肩の筋肉の緊張をほぐしましょう。

・長時間同じ姿勢をとらない
筋肉が固まって緊張してしまうので定期的に姿勢を変える。姿勢を正す。


  【片頭痛と緊張型頭痛の見分け方】

片頭痛は「脈打つような痛み」

緊張型頭痛は「締め付けるような痛み」が特徴。

また、片頭痛は吐き気を伴うだけでなく、実際に吐いてしまうことがあるのに対し、

緊張型頭痛では吐き気があっても吐いてしまうことはありません。

頭を振ったり、下を向いたりする姿勢をとると痛みが増悪するのが片頭痛であり、

頭を振ったり、下を向いても痛みが増悪しないのが緊張型頭痛という違いがあります。