前日お客様に以下の質問をいただきました。

 

手元に妊娠検査薬がないため、排卵検査薬で妊娠判定することができますか?

 

妊娠判定

この質問に回答する前に、排卵検査薬と妊娠検査薬の仕組みを見てみましょう!

 

◎排卵検査薬

 

生理が始まると、体から「黄体形成ホルモン」(LH)を分泌し、卵子を成長させます。

成熟な卵子ができたら、急にLHの濃度が高まって、排卵が起こります。

 

LHサージの時期に血液だけではなく、尿の中にもLHの濃度はピンチになります。

 

排卵検査薬は尿の中のLHサージを検知するものです。

 

 

◎妊娠検査薬

 

妊娠にすると、体から「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」(HCG)というホルモンを分泌します。

正常妊娠では排卵後10日前後より尿中HCG濃度は急速に上昇し、排卵後12日目頃(着床後約3日)には25IU/L、排卵後14日頃には50IU/L以上に達します。

 

妊娠検査薬は尿の中のHCGを検知するものです。

 

じゃ、排卵検査薬で妊娠判定できますか?(笑

 

HCGホルモンにはαサブユニットβサブユニットの2つサブユニットがあります。

そのαサブユニットの化学構造は「黄体形成ホルモン」(LH)とすごく似ていますので、

尿中のβサブユニットを測定することにより、妊娠判定は一般です。

 

 

妊娠の早期、βサブユニットの濃度はαサブユニットより遥かに低くて、

βサブユニットは50-100ぐらいの時、αサブユニットの濃度はすでに1000ぐらい超えました。

この時、妊娠検査薬ではまだ判定できませんが、排卵検査薬では強陽性になります。

 

ただし、尿の中にHCGとLHがどちらか存在しているのは、排卵検査薬は判断できないため、確実に妊娠しているとは言えません。


妊娠判定は妊娠検査薬を使用するか、産婦人科で受診することはおすすめします。

 

お客様から頂いた、排卵検査薬と妊娠検査薬の見本をアップしました。

ご興味の方はぜひご覧ください。今後も不定期に更新する予定があります。

 

排卵検査薬と妊娠検査薬の見本

 

 

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妊娠検査薬の使い方について、ご覧ください。