私は中学時代美術部にいた。

まともな絵を描けないのをひがんだ私は、自分で見ても何が何だか分からないように仕上げ、誰も理解できないから私の絵は高級なのだ、と確信した。

周囲からは軽蔑の眼を浴びせられ、中傷もされたが、私は、中傷されるとますます勇気づき、逆に周囲を軽蔑した。

やがて、ソビエトが天下をとり、日本が共産主義化したとき、自らが世界で歓迎される時代がくることを夢見ていた。プロコフィエフの作品を好み、ソビエトが地上の楽園であると確信した。 http://youtu.be/kFkZkh_RkiM