【あらすじ】
その夜、牛若丸は十五夜の案内で浄瑠璃の贅をつくした部屋に忍び入る。


【驚きと感動】
牛若丸は、刀持ちの服装から、高貴な身分の衣装に着替える。石の上に座して、着替える牛若丸のときめく姿がすごくエロい。

牛若丸が浄瑠璃姫の部屋に案内される。局たちの部屋の障子絵がどれとして同じものはない。何か京都の祇園の南にある高台寺下の界隈の雰囲気を思い出し、極めて妖しい雰囲気が漂う。

そして、牛若丸は浄瑠璃姫の部屋に入る瞬間。
浄瑠璃姫の部屋の贅沢さもさることながら、牛若丸の前半身を隠し、浄瑠璃姫は下半身だけが見える。

こういう最もときめく場面をそのまま描くのは下手な芸術家で、クッションをつけて描くのが優れた芸術家である。こんなところにも又兵衛のすごさが表れている。