あれから15年、20年経過してまさか、後継者がいないということがわかり、急遽、
事業の存続か、廃止かを検討することになった。
三人兄弟で検討ということに当然、なるが、うち、次男はまったく関心なし。
残った長男と長女で、まずは始めてみて半年。
労務問題が2件、役員、現場リーダーはただ担当業務をこなすだけ。
事務所の賃貸借契約は期間中途で解約の告知あり、顧問税理士は高齢
で助言内容に疑義あり・・・。
まもなく、2022.2~2023.1の決算報告がある。〇期連続赤字。
当初から、親族で協力して物事を決めていくという趣旨で伝えたはずだが、妹には
伝わっていなかったようだ。
兄を信用するより、外部の人間。そして、外部の人間を第一の拠り所とし、それに
振り回されている感がある。自身の考えというものが希薄で受け売り状態。
それにしても、3人兄弟でそれぞれ、「どうしても引き継がなくてはならない」と
いう事情はない。にもかかわらず、妹の執着心の強さには驚く。
住民票があるフランスに長期間戻らなくてもいいから社長をやりたいという。
それだけでも異例の決断だと思うが、それほど執着する理由は何なのか。
さらに、「実は、外部の人間を関与させ、その指示の下、自分は経営する」という
根端らしい。
つまりは、形だけ、「社長の座」を手に入れ、慣れたら自身で、という思惑だろう。
妹の拠り所は、外部の人間で、親族ー兄ではないのだ。信頼するどころか、夫とその
叔父から、「兄弟が一緒にやるのは避けた方が良い」などと助言も受けたそうだ。
これで見えた。「もう、親族継承はないな」。
ここの時点で、我々、村崎家の中で、信頼関係が構築できていないといえるからだ。
売却・清算に踏み切る理由
1・親族間信頼関係の崩壊
パートナーとなるべく妹が同じ志でない。
2.財務状況
赤字(▲450万円)の上に、役員と従業員の退職金控除→ 残は、現預金も1,800万円
当面、新体制の下、役員報酬はほぼ取れない。
3.売上アップの施策なし
4.兄、妹それぞれ、専念できる環境にない又は非常に困難
5.軌道修正に充てられる時間が少なすぎる
6.親の老後資金の準備の必要性
7.親名義の個人資産の対応
だから、やめよう。
そうでないと、醜い事態に陥る