※めっちゃ長文記事です。

たまにはスーパーカブのメンテ記事を上げましょう。エンジンオイルの交換です。HONDAによると、エンジンオイルは初回1,000kmまたは1か月、以後3,000kmまたは1年毎の交換を推奨しています。うちのカブ蔵の場合、前回の交換日より1,000km強走った程度ですが、1年経過してしまいました。よって交換時期と判断しました。

 

私のフォロワーの皆さんはカブ繋がりの方が多いんですが、その割にはオイル交換の記事を拝見することが少ない気がします。Samuさんぐらいしか拝見したことがないのですが、大丈夫でしょうか?おそらく以下のような感じかな?

 

えー?『やってますけど別段記事にしようと思わないんですよ!』

ムキーッ『手が汚れるのはヤダ!夫だとかバイク屋さんにやってもらうんだからね!』

 

交換を怠るとエンジンによろしくないし、最悪焼き付きの原因になるかと。古いカブになると「オイル下がり」といって、だんだんオイルが減る個体も出てくる。下手をするとエンジンオイルなしで走っている、なんてことも!?

万が一忘れている方はお早目の交換をどうぞ。

 

本記事では自分での交換方法(※)を紹介します。

一部手抜き作業をしています。赤字にしておきますので、真似して作業されるという方がもしおられましたら、なるべく正しいやり方で作業願います。

 

 

【使うもの】

左:エンジンオイルCastrol Activ Essential 4T 10W-30

右:オイルジョッキ(容量1L)

ひとくちメモ:メーカー推奨のオイルはHONDA純正のULTRA G1オイル。数年前に10W-305W-30(※)にマイナーチェンジ。この変更をきっかけにULTRA G1オイルは使用しなくなりました。私のカブは1992年製だし、旧G1オイルの粘度に合わせたい。夏場以外は10W-30の他社製オイルを使用しています。このCastrolオイルは、1L缶が1,000円切ることもありお財布にも優しいんです。

夏場はというと、より粘度の高い10W-40オイルにしています。今回もこれから暑くなる季節なので、そうするつもりでした。が、上記Castrol缶の残が800ml。実は開封後1年経過したものですが、消化することにしました。ケチケチ根性からです(苦笑)。但しオイルは1年も経てばとっくに酸化しています。本来のパフォーマンスを発揮できないので、本当は廃棄し、新品オイルを使わないといけません。

水色が低温粘度、オレンジ色が高音粘度です。

 

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左:ゴムハンマー

中:メガネレンチ17mm

右:ロッキングプライヤ

ひとくちメモ:しっかりロックしてくれる感が強いのでメガネレンチを愛用しています。ボルトをなめると後が面倒ですからね。モンキーレンチは使わないほうがいいでしょう。また、エンジンガード付きのカブの場合はソケットレンチがいいかと思います。干渉を避けるためですね。ゴムハンマーとロッキングプライヤを何のために使うのかは手順の項をお楽しみに。

 

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左:キッチンペーパー

右:ボウル

ひとくちメモ:何のために使うのかがきっと謎でしょう。いや、大体想像できるかも?手順の項をお楽しみに。

 

 

【手順】

カブにセンタースタンドを掛け、オイルドレンボルトの下にボウルを置く。廃油受けになりますが…ハイ、いきなり赤字です(苦笑)。モノタロウへのリンクを貼っておきますが、オイル受け皿という専用品がありますので、しっかり入手しておくように。デメリットは、こんな小さな容器では周囲を汚す可能性が大です。風が強い日には落下中のオイルが風で流され、エライことになります。

 

 

 

青丸がオイルドレンボルトです。の写真の手前側=の写真の下側です。

 

 

 

めがねレンチをのボルトに嵌めます。ボルトが固着していることがあります。ゴムハンマーでトントン叩いてあげると緩めやすいですよ。レンチを以下写真の方向から叩くことでボルトが反時計回りに回ります。

 

 

 

でオイルドレンボルトが緩んだら、後は指で回して緩めていきます。ハイ、ここでまた赤字です。軍手をするにせよ、レンチで回すにせよ、汚すことが避けられないのなら作業が速い指にしよう。ということで、裸の指でボルトを外しています。

エンジンオイルは発がん性物質がすごいと聞きます。指に付いたオイルが何かの拍子に食品に混入しないとも限らないので、本来はレンチで最後までのんびり回すのが良いでしょう。

 

 

真っ黒のオイル。エイリアンの体液のようなのが結構出ました(強酸性ではないけれど(笑))。カブ蔵は古いわりにオイル下がりがないのでエライ。1,000km強しか走ってないので粘度もまだ保っていました。買いたてのカブオーナーさんだと「鉄クズがどれぐらい出た」と楽しみにされるところですね。うちのはそこまで確認せず(不要)。

 

 

 

外したドレンボルトはキッチンペーパーでよく拭いておきます。よし、まだ使えるな。本当はボルトもワッシャもオイル交換の度の交換が基本なのですが、使いまわすことにしました。キッチンペーパーの用途はお掃除でした。安くすんでいいでしょ?

 

 

 

全部出し終わったように見えても、キックペダルを踏み踏みすることで、残オイルがまだまだ出ます。カブを左に傾けてひたすらキック、右に傾けてひたすらキックします。傾ける際は下のボウルも傾ける方向に若干ずらし、地面を汚さないよう配慮します。

 

 

 

今度こそ出し終わりました。カブの下からボウルを取り出します。

 

 

 

オイルドレンボルトを再度取り付けです。最初は指で回し、回らなくなったところでメガネレンチの出番です。レンチを短く持って、写真だと右の方向にキュッ!でOKです。ボルトやネジの類はギチギチに締めたくなるのが人の性ですが、グッと我慢です。

赤字箇所、アナログな説明になっていますので捕捉します。サービスマニュアルによるとオイルドレンボルトの締め付けトルクは2.0~2.5kgf/mと規定されています。本来はデジタルトルクレンチをひとつ持っておいて、数値を設定して作業したほうがいいでしょう。

 

 

 

 

古いオイルの排出がすんだので今度は新しいオイルを入れなきゃですね。地味に難関なのが、このオイルフィラーキャップ(写真中央)。指でつまんで反時計回りに捩じって外すんですが、固着していて回らないことが多い。

 

 

 

キッチンペーパーをツマミに被せ、ロッキングプライヤで捩じります。キッチンペーパーは傷防止目的です。ハイ、簡単に緩みました。緩んだら指で回して外しましょう。これがロッキングプライヤの使い道でした。「何だそんな用途か」って感じでしょ(笑)?

 

 

 

オイルフィラーキャップを抜きました。長年使っているとオイルで茶色っぽく変色してくるので、折を見て交換したほうがいいでしょう。私はHONDA純正品が好きですが、アウスタあたりには金属製の洒落たのが売っています。例によってキッチンペーパーで拭き拭きします。

 

 

 

エンジンオイルの給油口です。軽く拭いておきましょう。

 

 

 

ニューオイルをオイルジョッキの中に注ぎます。量はカブの種類によって多少違うと思うので各自確認を。私のカブC50デラックス(1992年製)の場合は、の写真の通りラベルに容量が記載されています。0.6Lです。

全容量           0.8L

オイル交換時  0.6L

 

 

 

0.6L入れました。

 

 

 

ジョッキのノズル先を挿し込み、オイルを注入。カブ蔵、消費期限切れでゴメン。1,000km走ったらすぐ交換してやっから。

 

 

 

最後、ノズルの蛇腹に残オイルが引っ掛かってなかなか入ってくれません。適当なところで切り上げます。

 

 

 

どの程度容量を満たしているか測りましょう。まずオイルフィラーキャップを挿し込みます。ネジは締めない。単に奥まで挿し込むだけです。

 

 

 

濡れている部分が青丸の網目の範囲内であれば、オイル容量が基準内でおさまっているということでOKです。濡れていない場合はオイルが少ないし、濡れている部分が網目を越えていたらオイルが多い。適宜対処しましょう。といっても多い場合がほとんどかと思います。多少超過しているぐらいなら、私はそんなに気にしないかな。普通に走ってしまいます。ちなみに、オイルが多いと燃費が若干落ちるような話を聞きますが、こちらもあまり気にしたことがありません。

 

 

 

問題なかったのでオイルフィラーキャップを元通りに締めました。外すとき大変だし、ゴムのパッキンがあるのでギチギチに締めなくて大丈夫です。

 

 

 

42615.7kmでエンジンオイル交換。後で整備手帳にメモしておかないと。

 

 

 

皆さん、廃オイルどうされてます?廃油処理BOXのようなものを使われている方もいるかと思います。地味に勿体ないですよね。加えて、私は前居の時、ガソリンスタンドが歩いてすぐそこの距離にありました。いつも捨てさせてもらってたんですね。引っ越し後は歩いてすぐそこという訳にはいかなくなりましたが、最寄のスタンドに確認したところ、廃油の引き取りをやっているということで、持って行くことにしました。

 

 

 

廃灯油も持って行ってくれと頼まれたので、こういうことになりました。エンジンオイルの入ったボウルはサランラップを掛けて前カゴに入れました。運転はしません。このまま引いて、歩いて持って行きます。給油もついでにやっておくつもりでした。

 

 

 

GS到着。センタースタンドを掛けたまではよかったんですが、ガタッ!!ハンドルが左に振れ、サランラップの隙間から廃オイルがこぼれていきます。敷地内にこぼしてしまいました(写真は廃オイルを処分してもらった後です)。

 

ふじねこ『すみませーん!!廃オイルを引き取ってもらいたいんですが…こ、こぼしてしまいましたッ!!掃除しましょうか??』

GSの方『あ、大丈夫ですよ~やっておきますので』

 

サランラップって…。大反省でした。また、オイル受けの容器もさることながら、持って行く際の容器も用意しておかないといけませんね。

 

 

 

帰宅し、キッチンペーパーで綺麗に拭きました。

 

 

 

moto.Noteアプリが整備日誌です。

 

 

【おまけ】次はプラグ交換あたりかな?今CR5HSAを付けているみたいですね、忘れてました(苦笑)。

 

 

―以上―