遅ればせながら、皆さん、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

おめでとうございます、と書くのが躊躇われますね。昨日はどうしてもブログを書く気になれませんでした。

 

元旦早々に能登の地震。その能登に救援物資を運ぶ予定だった海保機が今日、羽田でJAL機と衝突。何十人もの尊い命が失われています。

 

3.11の東日本大震災や日航ジャンボ機123便墜落事故が頭を過ぎります。

3.11の時、私は東京都江東区にある大きなオフィスで内勤をしていました。これまで経験したことのない強い横揺れに、棚の書類や段ボール類がすべて落ち、気づいたら紙という紙が床に散乱している状態でした。防振対策のされていなかった自動販売機は2~3m移動していました。

 

電車がすべて止まったため、オフィスで一夜を明かすことに決めたものの、どうしても今夜は家に帰りたいという一団がいました。それぞれに子供がまだ小さいなどの家庭の事情があり、10数名が帰っていきました。その一団の方々は概ね千葉駅近辺に住んでいたため、江東区からの移動となるとその距離約30km。後日聞いたところによるとタクシーにも乗れず、余震や液状化が危惧される中、徒歩で帰ったそうです。

 

オフィス泊り組のほうでは、映像で逐一状況を見ていました。「大津波警報」という生まれてこのかた聞いたことのない警報が発令され、そして東北の沿岸を襲う見たことのない濁流、押し流される車や家屋。原発が停止したというニュース。

 

 

今回の地震では、家屋倒壊で子供に覆いかぶさる状態で亡くなられたかたがいます。

 

 

お正月でみんなのんびりしている時に…こんなことがあってもいいのかと、涙が止まりません。命さえあったら、生きてさえいたら、人間なんだってできるのに、それが奪われてしまう。それも人が人を守って。

 

「海の向こうの戦争」という言葉がありますが、人為的であるかないかの違いだけで、戦争のように感じます。似た言葉に「対岸の火事」という言葉がありますが、どちらも起こってから現実と感じるようでは遅い。日常の小さなことから一定の緊張感を絶やさず暮らしていくことが肝要です。

 

能登は今夜から大雨とのこと。亡くなられた方、ご遺族の方に心よりお悔やみを申し上げるとともに、被災された地域の方には一刻も早い復興を願ってやみません。

踏みしめる大地と青い空。頑張って!