家に帰るなり帰ってきた恰好そのままに台所に行き、蛇口を捻ってコップに水を注ぎ、グイッと飲み干す。こういう習慣がなくなって久しい。

水が美味くないのである。簡易な浄水器こそ付けているが、冷蔵庫の麦茶が帰ってきた時の水代わりになっている。千葉県と言っても場所によると思うが、私の住んでいる北西部ではそう。若い頃はそれでも気にせず飲んでいた。

祖父母が住んでいた福井県・若狭の水は美味かった。体が欲して一気に飲みたくなる水だった。那須や尾瀬などの旅館で飲む水も美味しかったと思う。

 

一年に一度、房総半島の中心に位置する君津市の久留里にツーリングに行く。ツーリングの目的という訳ではないが、立ち寄ったついでに久留里駅前広場で水を汲んで帰っている。

 

車で来て、ポリタンクに水を汲んで帰って行く人が多数。なかなか水量豊かな井戸水だ。私もペットボトルに汲んで帰った。

 

現地で柄杓に一汲み飲んだ感想としては「硫黄臭い」。

久留里は水の町として知られており、町内に水汲み場がたくさん設けられている。

場所によって味が違うそうなので、次からは酒屋さんの前の井戸にチャレンジしたい。「銘水あるところに美味い酒があり」とはよく言われるところなので、日本酒目的で酒屋さんも覗いてみよう。

 

ところが、二、三日寝かせた後ペットボトルの水を飲んでみたら、硫黄の臭いが消えていた。「なかなかイケるんじゃない?」という味に変わっていた。たくさんの人が利用している理由が遅ればせながらやっとわかった。

 

 

そばにある久留里の駅。駅員さん一人の小さな駅だ。舎内にご当地物のお酒が飾られているではないか(笑)。ホームにはJR久留里線の一両編成の車両。これで高校に通っている学生さんもいるのだろうか。どんな日々を送っているのだろうか。心の中で、遠目に見る小さい背中に思いを馳せた。

 

久留里は他にも見どころたくさんだが、長くなるのでまた別記事にて。

 

 

5曲目を追加(忘れていた)。スマホ版「うたのお部屋」はこちらから。

忙しい人はスルーで。洗濯したり、大事な打ち合わせの予習を。知らんけどな。

 

-以上-