エーヤワディ地域ピャポン地区。

そこは道普請人が2013年から続けて事業を行っている地域ですが、10月16日から22日にかけて、専門家とともに行ってきました!

 

 

ヤンゴンからは車と船を使って向かいます。

道中、タディンジュ祭の名残りで、牛の着ぐるみを着た人たちが道のど真ん中で踊り狂っていました。(はじめ、本物の牛かと思いました。)

 

 

さて、今回この地域にやってきたのは維持管理計画研修を行うためです。

すでに今年度の道路は施工が完了しているのですが、我々が去った後も村人自身で道路の維持管理活動を行えることが道普請人の大きな目標の1つです。それには、村人自身で問題点を把握し、対処できることが必要です。

 

維持管理研修では、

まず、村人を集めて維持管理研修の重要性を説明しました。

村人と一緒に道路に沿って問題個所がないか点検し、必要な箇所に対して、専門家に補修方法、必要な資材、積算の方法等の説明を行っていただきました。

 

 

その後、実際の補修研修を行いました。

 

↑補修対象箇所

 

↑コンクリート舗装をたたき割り、

 

↑セメントを混ぜ、基盤をコンパクターで整地し

 

↑鉄筋を配置し、

 

↑コンクリートを流し込みます

 

↑後は、コンクリートが強度を発揮するまで養生します。

 

驚くべきことに、ここまでの作業に1時間も要しません。村人たちの手際の良さに驚きます。これも、継続して道直しを自分たちで行ってきた成果だと感じました。

 

さらに驚いたことは、悪路に対する住民の問題意識が非常に大きいことです。今回の研修には、今まで事業を行ってきた地域の多くの村人に参加してもらったのですが、みんな熱心に話を聞いていました。わからないことがあれば積極的に質問し、自分たちの道路における問題点を洗い出して、アドバイスを求めていました。

このように、問題意識を持ちそれを自分たちの力で直してやろうという意志、ピャポン地区の人たちの猛烈なやる気を感じました。

 

今回の研修では、2箇所しか実際の補修を行うことができませんでしたが、この研修を生かして、他の個所についても彼ら自身の手で補修してくれることと思います。

 

↑ボートで学校で通う子供たち。

この地域ではボートは主要な交通手段である。