金曜俳句*鵜飼*週刊金曜日@鵜飼 櫂未知子選 山城に月触れてゆく鵜飼かな 評 :美しい句です。鵜飼は基本的に内陸地のものですので、「山城」も納得できました。 鵜篝の消えてけもののにほひかな 評 :あかりが消滅して、残るのはそこはかとなき獣の「にほひ」のみ。それは鵜の匂いかもしれませんし、別の動物の匂いかもしれません。いずれにしても、闇に伴う感覚の冴えを描いた作品でした。