家藤正人の俳句道場*紫陽花
接岸は未定紫陽花ぼよんぼよん
躍動する季語 という言葉をいただきました!
選評:紫陽花の咲く頃は天候も不安定。急な荒天に見舞われることもある。船に乗ったはいいものの、上陸はおろか接岸すら難しい…。途方に暮れる乗客、できる限りに波を凌(しの)ぐ操舵士。岸辺では紫陽花が巨大な毬(まり)のようにぼよんぼよんと煽(あお)られて目をひく。荒れた天候の表現が秀逸。あの岸につけるのはいったいいつになることか…。それぞれの船上の過ごし方や途方に暮れた表情が切実にもユーモラスにも心に残る一句。
正人さん、ありがとうございました!
カッコウ