夏井いつきの四季めぐり・鹿
秀作
その眼よりまろき声して恋の鹿
「して」がきになるな。
その眼よりまろき声なり恋の鹿
その眼(まなこ)よりまろき声恋の鹿
恋の鹿その眼よりまろき声
ぐるぐる回ってやっぱり元のでいいかなとなる。
鹿は秋の季語
「鹿」の交尾期は8月から10月頃まで。
牡鹿(おじか)が、牝鹿(めじか)を「ピュー」と呼ぶ高い声が哀切(あいせつ)で、「妻恋う鹿」という傍題もある。花札でも紅葉と配されているが牝鹿(めじか)を恋う声を愛でて「秋の季語」とされている。
ということです。
夏井いつきの俳句道場
「秀作への道」
<表現を工夫しよう>
①画角の大きさ
「鹿の目」のクローズアップする場合、「山」からはいるのでは遠すぎる。
↓
鹿の頭部から描写すると目線の誘導が自然になる。
②時間の表現
「~合って~止まる~」だと叙述の時間軸が長くなる。
↓
「~目に捉えられ~」だと状況がはっきりわかる。
「二三秒」数詞で時間をはっきりと書く。
いつも勉強になります。
今回写真を送ってみたのですが、採用されました!
パソコン画面を撮ってみました。
これは同じ時に撮った画像