ネットやSNSなど、情報がありふれている中で

「惹きつけられるワード」や「欲していた情報」を

そのまま鵜呑みにして実践することってありませんか?

 

 

 

そして、それを継続していても

効果が現れないことに落胆してしまうってことも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の記事


でもお伝えしたような

 

 

・いも=炭水化物だから太りやすい

 

・コラーゲンをとるとお肌にハリ・ツヤが出る

 

・食事の際には野菜から食べると血糖値が上がりにくい

 

 

など。

 

 

 

私自身はこれらのワードをそのまま素直に受け止めて、

実践していたことがあります。

 

 

そして、変化がないと嫌気がさして辞めていました。

 

 

 

 

 

 

 

食や栄養について意識して実践し始めたのは

 

父が病気になり、闘病生活を送る中

 

 

料理が私にとって好きなこと、得意なことで、

無理なくずっと続けられることだったからなのですが

 

 

食事療法を実践する際にも、本やネットの情報を鵜呑みにしていました。

 

 

 

 

何の疑問すら持たずに、書いてあること全てが正しいと思い

 

 

「パンは食べてはいけない」

 

「ごはんは玄米にしないといけない」

 

「油は使わない」

 

「乳製品は決まったヨーグルトにする」

 

 

これらのことを素直に実践していたんですね。

 

 

 

 

 

 

父を亡くしてから、食のサポートをしていた中で

後悔したな、失敗したなと感じたことがいくつもありました。

 

 

 

なぜかというと

 

鵜呑みにしていた情報の全てが正解だったわけではなかった

と知ったからです。

知識がなかったことで、情報の取捨選択ができていなかったんですね。

 

 

 

 

だからこそ、この経験をきっかけに

食や栄養について専門的に学ぼうと思い管理栄養士の学びを始めたのです。

 

 

 

そこで私自身が大きく変わったことは、

 

 

今の私は、上記のようなワードをみても

それを鵜呑みにすることがなくなりました。

 

 

 

疑問が浮かんだり、間違いがあることがわかる知識が持てるようになったからです。
 

 

 

 

 

 

だからこそ、このブログでは

食や栄養、料理の情報を素直に受け止め、頑張って実践している方に

少しでも知識やメカニズムをお伝えしていきたいと思っています。

 

 

 

こんにちは、管理栄養士 ゆうです。

 

 

 

 

コラーゲンをとったらお肌のハリやツヤがよくなる

コラーゲンボールやコラーゲン鍋を食べるとお肌にいい!

 

 

 

このようなことを聞いたことがありませんか?

 

 

 

 

 

 

 

答えから申し上げると、

これ、正解とは言えないんです。

 

 

 

 

美容に気を遣っている方や

できるだけ食べ物に気を付けて内側からキレイになりたい!という方にとって

コラーゲンは聞き慣れていると思います。

 

 

 

 

たしかにお肌のハリをつくりだすということは間違っていません。

では、何で正解とは言えないのかを解説させていただきますね。

 

 

 

 

 

まず、コラーゲンとは何かというと、、、

 

 

コラーゲンとは、たんぱく質です。

 

 

たんぱく質は体内での消化と吸収が複雑で

 

 

分解されて再合成される

 

 

という特徴があります。

 

 

 

たんぱく質というのはとっても大きくて

 

 

「アミノ酸」という化合物が

多数(50個以上数千くらいまで)繋がって構成されていて

 

 

 

分解されると

 

 

ペプチド(アミノ酸が2~50個くらいくっついているもの)や

アミノ酸という小さい状態になります。

 

 

この小さい状態になってやっと体内で吸収されるのがたんぱく質なんですね。

 

 

 

 

コラーゲンはたんぱく質なので

 

 

分解されるとコラーゲンというたんぱく質の状態ではなくなります。

もっと小さくなって吸収されているのです。

 

 

そこからコラーゲンが再び作られる(再合成)という複雑なことが

体内でおこっています。

 

 

なので、

 

 

コラーゲンをとったからといって

【コラーゲン】という状態で吸収されているわけではない。

コラーゲンの材料となる

 

 

というのが正しいのです。

 

 

 

 

 

 

 

コラーゲンをとったらお肌のハリやツヤがよくなる

 

 

 

この情報だと

【コラーゲンをとっていればそれがそのまま肌のハリやツヤになる】

と理解してしまいますよね。

 

 

 

細かすぎるかもしれませんが、

体内では、解説したようなメカニズムになっていることを知ると

 

 

コラーゲンをとっているのに

お肌の調子がそんなに変わらない・・・と

 


短い期間で結果を求めて

落胆することは減っていくと思うのです。

 

 

 

 

ただ、コラーゲンをとっても意味がないというわけではなく

材料にはなっていますし、

分解の途中で生成されるペプチドがあることもわかっています。

 

 

それらが総合的にコラーゲンを作ることの助けにはなっていると考えるといいですよね。

 

 

 

 

もう一つ大切なことは、

コラーゲンをつくるのには必須の栄養素があります。

 

 

それが、ビタミンCと鉄分。

 

 

コラーゲンを構成するアミノ酸+ビタミンCに

鉄分がサポート役として助けてくれることによって、

やっとコラーゲンが作られています。

 

 

 

なので、ビタミンCや鉄分が不足しているとコラーゲンの生成がスムーズにいかない。

 

 

ということも知っておいた方がいいことなんです。

 

 

 

 

 

 

 

私たちの体内は見えないので、どのように栄養素が動いているのか

どんな役目をしているのかがわかりにくいですが

 

 

たいてい、複数の栄養素が協力し合って

役割が果たされていることがほとんどです。

 

 

 

なので、食事で偏食をしていると

 

ある栄養素は満たされているけれど

 

ある栄養素が足りないことで不調をきたしたり

 

 

代謝がうまく行われないことで、疲労がたまるってことが起きたりします。

 

 

 

 

コラーゲンはお肌のハリやツヤだけでなく、

 

 

・骨の土台 →(減ると骨粗しょう症など骨に影響)

 

・目の水晶体や角膜 →(減ると老眼や眼精疲労)

 

・骨と骨の潤滑油 →(減ると骨どうしがすり減って関節炎)

 

・血管の壁 →(減ると血管が硬くなり動脈硬化)

 

 

 

これらの材料にもなっている、体内で3割近くを占めている

大切なたんぱく質。

 

 

 

「キレイでいたい!」「お肌のハリツヤをよくしたい!」

というきっかけから、

コラーゲンについて学びを深めていらっしゃる方も多いと思います。

 

 

 

 

「キレイでいたい」ってとっても素敵なことですよね。

 

 

自分自身をケアすることで「キレイでいること」は叶えられていくと思うので

 

 

こういう意識を持つことは本当に素晴らしいことだなと思います。

 

 

 

 

 

 

そんな意識の高いあなただからこそ、

 

深くコラーゲンについて知って

 

 

これから目にする情報の取捨選択ができるようになっていただけたら嬉しいです。