娘の小学校の親友(母娘)と一緒に、
根津美術館の期間限定の展覧会
国宝・尾形光琳の
「燕子花(カキツバタ)図屏風展」に行きました
娘と絵を描くのが得意な親友は、
良さげな展覧会を見つけてはお出かけを楽しみにしています。
これまでは私の専攻だった
西洋美術の展覧会に行くことが多かったのですが、
いつか観てみたいと思っていた、
尾形光琳のカキツバタ図が出ているのを知って即予約。
※庭園のカキツバタが咲く時期(4月中旬~5月中旬)のみの展示
私が事前に用意した解説シートに目を通してから展覧会へ。
1 光琳の出自、作風など
2 光琳の時代について―”犬将軍”綱吉の元禄文化。
松尾芭蕉や井原西鶴、歌舞伎、浄瑠璃など
芸術、文化、学問など栄えた
3 光琳に影響を受けた作家・クリムトについて
今回は特に、綱吉の時代の元禄文化について。
教科書に出てくる情報って、文字の羅列じゃないですか。
あくまでも情報。
いくらテストで穴埋めできても、
それがどういうものなのか?
分かる人いますか?
ずーっと、私のなかでどうなの?って思うのが、
めいっぱい情報詰め込めた、
情報処理能力が高い人が勝ち!
って図式。
これって、
「知ってはいるけど、分かってるとは限らない」
ってこと。
なので、私は出来る限り娘に
「体験して分かる」
機会を与えたいと思うのです。
庭園内の茶室で
カキツバタの和菓子と薄茶を楽しみ
満開のカキツバタを愛でる。
こうやって切り取ってみると、
光琳がカキツバタをどのアングルから捉えて
切り取って、
金屏風に配置していったかが見えてくる。
この展覧会のテーマである
デザインとアートの境界線
他の作品と一線を画す構図に娘も感動。
これだけの金箔を使えた時代。
「犬のことを心配することができるくらい、余裕ある栄えた時代ってことよね」
同時期に、
国語の教科書に出てきた松尾芭蕉。
井原西鶴、近松門左衛門
歌舞伎、浄瑠璃…
後で、日本史や国語で出てきた時に
「あ―――あれか!」
と繋がって、
《分かる》が深まればいいなと思います。
中学生になって、初めての展覧会。
前よりも格段に
作品について自分が受けた印象を
よく話すようになったことに
成長を感じました