こんにちは、高木悠凪です。

 

新型コロナ問題でお籠りの中、家族の楽しみとなってきてるのは。。

 

古典の名作ダンテの「神曲」の朗読会。

 

1月から入会した佐藤優さんの古典の名作を読むオンラインサロンの課題本、

 

ダンテ「神曲」の地獄篇を読んでいるのですが、これが面白くて。

 

 

私が楽しそうにしていると娘(小2)が

 

『私も読みたいーー、ママ読んで~~』と。

 

 

訳本だけでは説明しにくいので、

 

・佐藤さんの講座での解説

 

・阿刀田高さんの解説本

 

を加えて読み解いていきます。

 

 

阿刀田さんの本をベースに、要所要所で翻訳文。

 

私が朗読していきます(結構大変だけどよく頭に入る)

 

これを延々聴いてると飽きそうなものですが、

 

中の挿絵の版画(19世紀の画家、ギュスターブ・ドレ)が秀逸で、

 

この世界観で一気に地獄の世界に興味津々となるようです。

 

↑河出文庫「神曲」より引用

 

この本著では地獄には9つの層があり、

 

罪人たちは罪の内容によって、それぞれの層へ送り込まれる。

 

 

こんなの見たら、

 

「どうやったらこんな罰に科せられるんだろう!」

 

って思っちゃいますよね。

 

 

天国と地獄、その間の煉獄。

 

生前に何をどうしたら?

 

それぞれの場所に行けるのか?

 

興味津々の小2生。

 

 

例えば【肉欲の罪】の場面でのパオロとフランチェスカ。

 

↑河出文庫「神曲」より引用

 

美男美女だけに、美しい。。

 

 

隣国の城主に嫁ぐフランチェスカ。

 

城主は共謀で醜男と言われていたけど、

 

会ってみれば素敵な美男で二人は一瞬で恋に落ちる。

 

 

でもこれはインチキで、魅力のない兄(城主)はハンサムな弟をダシにしていたんですよ!

 

パオロとフランチェスカは結婚後にも二人でこっそり逢瀬を重ねる。

 

ある日それを兄に見つかり、二人もろとも殺されてしまった。

 

これ、ダンテの時代にあったホントの話。

 

 

『オメぇーら、何やってんだよぉ!ブッ殺してやるぅ!!!』

 

もともとは兄の嘘から始まった話。

 

キリスト教の教え(契約)に背いたことはいけないけど、ちょっと気の毒な気が。

 

このお兄さん、彼らよりもっと重い罪で、地獄行きが決定した模様。

 

©Musée des beaux-arts d'Angers

 

☝この絵は19世紀のフランス画家、オーギュスト・ドミニク・アングルの作品。

 

 

西洋絵画では色んなアーティストがこの題材に描いています。

 

☟赤い服を着ているのがダンテ、緑の服がウェルギリウス。

 

©Musée du Louvre アリー・シフェール

 

©Tate Britain ラファエル前派のロセッティ

 

 

神曲では、世界史に出てくる人も多数登場。

 

・ギリシャ神話

・昔の偉人たち(プラトン、アリステレス…)

・歴史に出てくる人々(キリスト、マホメット、カエサル…)

・ダンテと同時期に生きた人たち

などなど

 

とバラエティに富んだ登場人物による、地獄に落ちた理由が綴られています。

 

 

 

 

『このお兄さんは人を殺して、地獄に行かないの?』

 

『クレオパトラも同じ罪なんだね、何で?』

 

『ソクラテス、歴史(マンガ世界史)の本に出てた!』

 

 

分からないところは調べつつ、家族で話し合うのが楽しい週末。

 

 

それにしても【肉欲の罪】がキス止まりで良かった…ホッ爆  笑

 

 

 

 

この後、NetflixでSHAZAM!(シャザム)を観て、

 

この「神曲」との繋がりを見つけ、新たな発見をしたのでした音譜

 

 

2020年3月のセッションは、あと1席。

 

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