燃える闘魂とスカイハイと聞いてプロレスが好きな方はピンと来るでしょうが、
当時、プロレスに対する関心はゼロだした。
父親がテレビでプロレス中継を観ていたので、ただ何となくプロレスの存在を
知っている程度でした。
しかし、小3のある土曜日プロレス中継を嫌々ながら観ていると、
その人はテーマ曲に載って大勢に肩車されて入場してくるではありませんか。
その選手はマスクを被り、その肉体は筋骨隆々颯爽とリングに上がると
観客からの歓声に手を振って答え、被っていたマスクを観客に投げ入れる。
その選手の名は仮面貴族「ミルマスカラス」千の顔を持つ男。
彼の態度は、今までテレビで観ていた外国人レスラーのそれとは全く違った。
彼は、紳士的で落ち着いていていた。試合開始のゴングが鳴る。
彼は、軽いステップを踏み軽やかに左右に動く。
彼の動作は無駄が無く軽やかで、まるでリングの上で踊っているかのようだった。
しかも相手を殴ったり、蹴ったりする事は殆ど無く、相手の腕を決めたり、
相手を投げたりが彼の主な技だった。
私は、その振る舞いを追いながら、私は彼の動きに目を奪われた。
「すげぇ」「きれい」と何度も心の中で繰り返した。
そして最後はコーナー最上段に登り、飛んだ。そして相手に自分の体を浴びせる。
レフェリーのジョー樋口がマットを3つ叩いてカウント3。
ゴングの乾いた音が響き試合が終わる。
あれだけ動いても息を切らす事も無く花道を帰ってゆく。
テレビがコマーシャルに切り替わっても、私は、テレビに釘付けでした。
彼の最後の動作、「コーナーに上がり飛ぶ」という一連の流れを頭の中で
何度も何度も再生していました。
「すごい あんな大男が宙を舞うんだ」と全身が熱くなったのを今でも覚えています。
足が不自由で軽やかに動けない当時の私にとって
この試合でミルマスカラスの虜になりました。
次回は私をプロレスへ引き込んだもう一人「燃える闘魂」との出会い
について書きたいと思います。
今日もお読み頂き有難うございました。感謝。