先日のテレビ番組で
大人の絵本についてとりあげられていました。
その中で「死」と向き合う絵本の読書会も取材されていて
紹介された絵本が「くまとやまねこ」でした。
夫が亡くなった後に遺品整理をしていた時
大量の本の中に絵本が数冊ありました。
その中の1冊がこの「くまとやまねこ」でした。
可愛い表紙だったので
ほのぼのとした内容なのかと思っていましたが
読み終わった時には号泣していました。
テレビを見ながらそれを思い出して
また泣いてしまいました。
夫は絵本好きというわけではなく
蔵書も専門書類が多かったので
なぜこの本を買ったのか今となってはわかりません。
「いつ買ったのかな」
―もう病気が分かって覚悟していた頃なのか
「読んでどう思ったのかな」
―遺していく私のことを考えたのか
次々疑問が浮かんで自問自答してみても
もう本人には確認できないから
永遠に謎になってしまいました。
知らなかった夫の一面を発見したようで
とても哀しくて愛おしいです。