星漢燦爛(せいかんさんらん)#56(最終回) 輝く星河の下 あらすじ

 

*このドラマは、終盤にどんでん返しがあります。
ドラマ未視聴の方が「どんなドラマかな?」と知るために終盤のブログを読んでしまうと、ドラマの醍醐味を味わえなくなってしまう可能性があり、お勧めできません。
見る見ないの判断は、10話まで見てから行うのがおすすめです。

 

また、どんでん返しを見た後、ドラマをふりかえると「あー、ここはそういう…」と二度おいしい感じになれます。

このドラマは2週するのがおすすめです!

 

 

 

 

 

かく村は天下の食糧庫と呼ばれるほど農業が盛んな地だった。

かく村に到着した四娘子しじょうしは、油を見つけ適切な場所に運ぶよう指示を出した。

 

ふと延姫イエンジーの言葉を思い出した四娘子しじょうしは、田朔ティエン・シュオの狙いが 風を使いよく州の食糧を焼き尽くすことであると思い至った。

民は飢え国の根幹は揺るぐ。

 

火矢が飛んできて、油に引火し爆発が起きた。

かく村は囲まれていた。

 

太子と霍不疑フオ・ブーイーに対峙中の田朔ティエン・シュオは、かく村で今起こっているだろうことを2人に伝え動揺させようとした。

かく村を見捨てれば民は飢える。

民を見捨て太子を救った皇帝を民衆は許さないと言い、田朔ティエン・シュオは2人を煽った。

 

霍不疑フオ・ブーイー四娘子しじょうしを信じ、太子を守ることに徹した。

太子は四娘子しじょうしのもとへ向かうよう言ったが、夫婦で肩を並べ戦うのだという霍不疑フオ・ブーイーの決意は変わらなかった。

 

黒甲衛こくこうえい四娘子しじょうしに逃げるよう言った。

しかし四娘子しじょうしは剣を構え民の前に立った。

霍不疑フオ・ブーイー四娘子しじょうしが民を守ると信じているからだ。

 

霍不疑フオ・ブーイー田朔ティエン・シュオに剣を突き立てた。

そして田朔ティエン・シュオが生き延びたのはれい帝にとって虫けらにすぎない無名の輩だったからだと言った。

田朔ティエン・シュオは何も成し遂げていないという事実を突きつけてから、霍不疑フオ・ブーイー田朔ティエン・シュオを倒した。

 

追い詰められた四娘子しじょうしの所に、チョン家の皆が武装して現れた。

四娘子しじょうしは家族の力を借りて水路を広げ火を消し、食糧を守り賊を倒した。

 

霍不疑フオ・ブーイーが到着した時には、かく村の火は消え賊も退治されていた。

四娘子しじょうし霍不疑フオ・ブーイーに抱きつき勝ったことを報告した。

チョン家一同は、抱き合う2人を微笑ましげに見守った。

 

霍不疑フオ・ブーイー四娘子しじょうしが最もつらい5年間 側にいてくれたことを袁善見ユエン・シャンジエンに感謝すると、今後は四娘子しじょうしを辛い目に遭わせないと約束した。

 

四娘子しじょうしは来るのが遅すぎだと言って霍不疑フオ・ブーイーをからかった。

霍不疑フオ・ブーイー四娘子しじょうしを信じていたし、何かあれば生きていない覚悟だったと言った。

信じてもらえただけで十分だから、何があっても生きて輝き続けるよう四娘子しじょうしは話した。

 

四娘子しじょうし霍不疑フオ・ブーイーの復縁を知った皇帝とユエ皇后は、シュエン皇后が喜んでいるだろうと話し合った。

 

四娘子しじょうしは星になって空から見ているだろう皇后に、霍不疑フオ・ブーイーは星になった両親に2人のことを報告した。

 

霍不疑フオ・ブーイーは今も手首に少商しょうしょうの弦を巻いていた。

四娘子しじょうし霍不疑フオ・ブーイーは互いに、出会えて幸せだと伝えあい口づけを交わした。

 

程始チョン・シーは、”四娘子しじょうしに不義理をしたらチョン家一同で将軍府に殴り込む”と霍不疑フオ・ブーイーを脅した。

霍不疑フオ・ブーイーは「ぜひ」と笑顔で返した。

チョン家一同が集まって来た。

皆笑顔で微笑みあっていた。

 

四娘子しじょうし霍不疑フオ・ブーイー県で結婚することに決めた。

 

チョン老夫人は今度こそ聘礼へいれい品を返さなくていいと声を弾ませた。

 

皇帝は県での成婚では自分が立ち会えないと気付き、ユエ皇后に不満を言い呆れられた。

 

袁善見ユエン・シャンジエンにもチョン家一同に加わり、皆で夜空を見上げた。

 

 

 

 

感想

 

お疲れ様でしたー!6月15日に放送開始でしたので、半年半!長いお付き合いになった星漢燦爛、ついに完結です!

 

四娘子しじょうしは任されたかく村を守り、霍不疑フオ・ブーイー四娘子しじょうしを信じて太子を守り、夫婦は肩を並べて田朔ティエン・シュオから国を守りました。

霍不疑フオ・ブーイー四娘子しじょうし梁邱リャンチウ兄弟を付けており、四娘子しじょうしを大切にしているのが伝わってきました。

 

これでれい帝の残党もいなくなり、ついにこの国に真の平和が訪れるということでしょう!

良かった。

ドラマの中の皆さんには今まで大変だった分、平和な世の中を満喫してほしいです。

 

チョン家の人達がどうして県に来ていたのかは分かりませんが、家族みんな集まっての大団円、綺麗なハッピーエンドで終わって本当によかったです。

笑顔で拍手しました。

 

チョン老夫人や皇帝とユエ皇后が相変わらずな感じも笑いました。

 

このドラマは前評判がよくて、とっても期待しながら見始めました。

最初のころは意地悪なゴー氏や、癖の強いチョン老夫人が活躍する家庭内いざこざが描かれ、恋愛ドラマとして期待していた身としては、このドラマは恋愛ドラマとして面白いのだろうか?と若干の不安を抱いていました(笑)

 

家庭内のじめじめした話は苦手ジャンルでしたが、四娘子しじょうしは賢い上にやり返す性格の策士なので、暗くなりがちな話も面白くコメディとして見られました。

ただその性格が簫元漪シャオ・ユエンイーには“叩き直す必要がある”と映り、母と娘の確執を産むことになってしまったわけですが…。

 

5話で裕昌ユーチャン郡主が振られて(1回目)、6話で袁善見ユエン・シャンジエン楼垚ロウ・ヤオ何昭君ハー・ジャオジュンが出てきて、7話で王姈ワン・リン楼縭ロウ・リーが出てきて、と徐々に家の外のことも描かれるようになっていき、楽しくなっていきました。

そして8話。

女同士の殴り合いのけんか、笑いました。

自分で自分の顔を殴った四娘子しじょうしの賢さに感嘆しました。

 

最初に「最高なドラマだ!ヒャッホー」となったのは、やっぱり10話でしょうか。

橋の構造を利用してやり返すというやり口も良かったですし、計算通りに事が運んだのを見届けた四娘子しじょうしの反応も最高でした。

 

蜀の堪輿かんよ図探しと橋を落とす事件が霍不疑フオ・ブーイーとの最初の共同作業と言えるかもしれません。

この辺りからは、もうドラマを楽しめるだろうか?という不安は完全になくなり毎週楽しみにしていました。

 

霍不疑フオ・ブーイーは1話の時には既に敵討ちのために生きていました。

1話の冒頭、凱旋してすぐに、皇帝にも会わずにドン倉管を捕らえに行ったんですよね。

ドン倉管から許尽忠シュー・ジンジョンに行きあたり、そこからシャオ世子、そしてよう王と兵器横流し事件を追った霍不疑フオ・ブーイーは、19話でついによう王を捕らえました。

 

けれどそれで終わりではなく、孤城の悲劇の裏には兵器横流し以外にも援軍が来なかったという事実が重なっていたと知ることになりました。

さらに復讐は続き、復讐のために生きた霍不疑フオ・ブーイーは、そのことで四娘子しじょうしを失いかけました。

最後はハッピーエンドだと信じていましたが、無事にそうなってよかったです。

 

四娘子しじょうしは、最初の頃は結婚は妥協だと思っていました。

9話では「いつか平穏な人と平穏な人生を遅れたらそれが一番よ」と言っており、「婚姻は一大事なのに甘んじて普通の人に嫁ぐの?」と万萋萋ワン・チーチーに聞かれると「そりゃそうよ。生まれた時から甘んじるしかなかった」と言っていました。

 

16話で簫元漪シャオ・ユエンイーから”凌不疑リン・ブーイーに狙われてるのに楼垚ロウ・ヤオに嫁ぐのか?”と聞かれた時も「私は運が悪い。えり好みをして阿垚アーヤオを逃せばそれ以上の人は見つからないかも」と言っていました。

婚姻とは親の支配から抜け出すことだとも言っていました。

 

後半、全然妥協してくれない四娘子しじょうしの姿を見届けてきた身としては、前半の四娘子しじょうしがこんな感じだったことに驚きです(笑)

 

でも、それは全部、霍不疑フオ・ブーイーのことが好きだからですよね。

好きだから妥協なんてできなくなったわけです。

ゴー氏のせいでひねくれていた四娘子しじょうしが家族を愛し愛する人を見つけて幸せになって本当に良かったです!

 

霍不疑フオ・ブーイー四娘子しじょうしに対する愛の深さは、ライバルの袁善見ユエン・シャンジエンが認めるほどです。

四娘子しじょうしが気に掛けるものは全員守るという発想。

すごいですよね。

 

そしてこの愛の深さは、かなり前からでした。

一目惚れだから当然と言えるかもしれませんが、19話で楼垚ロウ・ヤオと結婚する四娘子しじょうしを呼び出し、”自分が皇帝に頼み安住の地を探すから焦って不毛の地へ行くな”と言っていました。

四娘子しじょうしが誰と結婚しようと気に掛ける気でした。

結婚する四娘子しじょうしロウ家で肩身の狭い思いをしないよう、皇帝に詔書も書いてもらってました。

好きな人が誰と結婚しようと守る、という発想はなかなかできません。

 

霍不疑フオ・ブーイーは13話で「私も舅父きゅうふのように愛する人を娶りたい」と言っていました。

舅父きゅうふ」とはこの時点では霍翀フオ・チョンのことなので、実の父親のことです。

霍不疑フオ・ブーイーは無事に復讐を遂げ、両親と同じように愛し愛される人と結婚できました!

 

最後の終わり方もキレイで、本当に本当によかったです。