卿卿(きょうきょう)日常 #17 墨川の遊牧民 あらすじ

 

 

宋舞そう・ぶの仮病生活は続いている。

そんな中、江月こう・げつ(大少主尹崑いん・こんの正室で平安へいあん郡主の母)が医師を連れて見舞いに来た。

自分も持病があるので宋舞そう・ぶのことを他人事だと思えないと、咳をしながら言う江月こう・げつを誰も追い出せなかった。

 

宋舞そう・ぶは湯たんぽを利用し高熱を装い急場をしのいだ。

 

そこに尹崢いん・そうがやってきて、平安へいあん郡主の婚礼衣装の採寸が行われると知らせた。

江月こう・げつは、顔色を変え帰っていった。

 

尹崢いん・そうは、誰も犠牲にしないため、婚姻同盟をなくさなければとつぶやいた。

李薇り・び尹崢いん・そうの気持ちを知り、喧嘩のようになってしまっていたことを謝った。

 

大少主・尹崑いん・こんは駐屯地を離れ朝議の場に現れた。

そして平安へいあん郡主を墨川ぼくせんに送ることに、命懸けで反対した。

 

尹崢いん・そうは、今こそ古い不文律を平和的に改めるべきと主張し、説得役に名乗り出た。

川主せんしゅ尹崢いん・そうに3日猶予を与えた。

3日間で説得できなければ平安へいあん郡主が嫁がされ、尹崢いん・そう尹崑いん・こんは罰を与えられることになる。

 

尹崢いん・そうは、元英げん・えい李薇り・びと共に策を考えた。

遊牧民の多い墨川ぼくせんは常に物資不足に悩まされているが、3日で考えを変えさせることはできない。

 

郡主を迎えに、明日墨川ぼくせん夫人がやってくる。

李薇り・びは、宴の場で夫人を説得し日程を延期させるという案を思いついた。

 

宴の席で用意された茶は、とても苦いものだった。

故郷を離れ嫁がなければならない郡主の心を示している。

 

技師を派遣し農耕技術を支援するので、郡主を苦しみから解放してほしいと尹崢いん・そうは訴えた。

支援策に満足すれば縁組を解消すると言うと、墨川ぼくせん夫人は縁組の延期に応じた。

 

李薇り・びは農耕に詳しい。

尹崢いん・そう李薇り・びを連れ、墨川ぼくせんの現地調査に行くことになった。

 

尹岸いん・がんは跡継ぎのため、勢力増強の薬を飲んでいる。

尹崢いん・そう墨川ぼくせんに行くと知った尹岸いん・がんは、一緒に行くことにした。

墨川ぼくせんの男は屈強なことで有名なので秘訣を知ろうという魂胆だ。

尹岐いん・き上官婧じょうかん・せいも同行することになった。

 

一行は尹崑いん・こんの駐屯地に入り、墨川ぼくせんについて教示を受けた。

墨川ぼくせん人は議論より酒を酌み交わして問題を解決することそうだ。

 

尹崑いん・こん墨川ぼくせんで最も力のある遊牧民、きょう兄貴を尹崢いん・そうに紹介した。

きょう兄貴を説得できれば民を説得できたも同然だ。

 

きょう兄貴は弟たちを引き連れやってきて、宴会となった。

墨川ぼくせんのものは全て大きく、お酒は1人1甕運ばれてくる。

1人3甕飲み干すのが墨川ぼくせんの流儀だそうだ。

 

みんな泥酔してしまい、全く話はできなかった。

尹崢いん・そうは、きょう兄貴には農耕を広める意思がないのだろうと解釈した。

 

翌日の宴席は新川しんせん流のもてなしと称し、酒の代わりにプーアル茶を用意しきょう兄貴にガンガン飲ませた。

酔いが醒めたところで、尹崢いん・そうは農耕普及に協力するよう説得を開始し…?

 

 

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感想

 

開始早々、仮病生活を続けている宋舞そう・ぶの所に江月こう・げつがお見舞いに来ました。

尹崑いん・こんの妻で、平安へいあん郡主のお母さんでした。

尹崑いん・こん墨川ぼくせんに駐屯しており、江月こう・げつ平安へいあん郡主は新川しんせんで暮らしているようです。

仮病を疑って見舞いと称してきたわけですが、江月こう・げつは病弱そうで咳をしながらなので強く出られず。

 

湯たんぽを使い高熱を装うことで難を逃れました。

結局後で医師は本当のことを察したようですが。

 

前回の終わり、平安へいあん郡主は川主せんしゅの言葉に従うと、ワガママも言わず健気な様子でした。

そんな娘の心を汲んで、両親が嫁がせないよう命懸けで奔走してくれているって、いいですね。

平安へいあん郡主は愛されて育った娘さんなんですね。

 

尹崢いん・そうのつぶやきを聞いた李薇り・びは、尹崢いん・そうが婚姻による同盟をなくしたいと考えていることに気づき、和解しました。

虐げられて育ったからこそ、自分と同じような弱い人を助けたいと尹崢いん・そうは考えるのだと、蘇慎そ・しんは説明していました。

そう考えられる人間になりたいものです。

 

今回、地味に好きなシーンは、駐屯地を無断で抜け出した尹崑いん・こん川主せんしゅが罰を与えるシーンでした。

親心を考えれば酌量の余地があるとして、駐屯地から5年帰還しないよう命じました。

そして江月こう・げつを駐屯地に向かわせ一緒に住めるよう取り計らいました。

 

粋だなぁと思いました。

多分、その前に”車裂きの刑にする”などの過激な発言があったので、ギャップにやられたのかもしれません。

 

江月こう・げつは病弱みたいなので、寒そうな墨川ぼくせんで病が悪化してしまうのではと少し心配ですが、でも今の所夫婦そろって暮らせることで咳も収まっているらしいのでこのまま健康な体を取り戻して欲しいです。

 

墨川ぼくせん夫人を説得し時間稼ぎに成功した尹崢いん・そうは、墨川ぼくせんに乗り込むことに。

いつもの流れですね。

 

墨川ぼくせんは水墨画のような雪と大地の世界でした。

食べ物は何もかも大きくて、議論よりも酒で分かり合う世界。

 

馬車の中で李薇り・びから尹崢いん・そうに、「お酒は控えめにしてね」という言葉があり、2人は良い雰囲気になり、というフリがあった後に尹崢いん・そうの前に甕に入ったお酒が用意されたわけじゃないですか?

視聴者としてはうっすら期待しましたよね!?

 

けれど尹崢いん・そうは飲んだふりをして酒を捨てるという、酒好きに怒られる手法を使い素面を保ちました。

ちょっと残念。

今後に期待です。

 

今回結構好きなシーンは、泥酔してせいの武器を我が子のように扱う尹岐いん・きにときめいているせいのシーンと、元英げん・えいに甘える李薇り・びのシーンです。

両方、可愛すぎました。

あんなダメダメな尹岐いん・きに強い女なせいがメロメロにされちゃうのが、可愛かったです。

 

きょう兄貴を素面にできた尹崢いん・そう

このまま説得できるのか!?

 

李薇り・びのおじいちゃんが墨川ぼくせん出身で今は墨川ぼくせんにいるという話も今回ありました。

次回タイトルは、「祖父との再会」ということで、おじいちゃんと李薇り・びの話になるみたいですね。見てきます!