星漢燦爛(せいかんさんらん)#5 新宅に集う新顔 あらすじ
凌不疑(字・子晟)は許尽忠の周囲から証拠を捜させたが、何も見つからないとの報告が届いた。
董倉管逮捕の報せを受け、許尽忠は兵器の買い手と連絡を取ったはずだ。
凌不疑は引き続き捜索を続けるよう命じた。
眼下を程家の馬車が通った。
凌不疑は馬車に見入った。
程家は吉時を選び手順を踏んで”曲陵侯府”に引っ越した。
引っ越しのため夜中に起こされた程少商(四娘子)は、翌日は朝から疲れており、母である簫元漪から なまけ癖がつきすぎだと叱られた。
程姎(三娘子)と程始は四娘子を庇った。
四娘子は程始の官位が定まっていないことから、まだ任務は終わっていないのだろうと推理し出征が近いことを見抜いた。
程始は三娘子は誉め、四娘子には厳しくする簫元漪の態度に、やんわりと意見した。
元日が近い。
程家の三男程止が、妻(桑舜華)と四娘子の兄たち(頌児(二兄)と少宮(三兄)) を連れて帰って来た。
二兄は勇猛な武将であり、三兄は四娘子の双子の兄で 四娘子同様口達者だ。
四娘子は兄たちから簫元漪対策を伝授してもらった。
桑舜華は白鹿山 山主の娘で程家よりも格上の家出身だが、程止が自ら選んだ妻であるため程老夫人は気に入らなかった。
四娘子は、”分を弁えている三娘子には教えを授けたいが、四娘子は教えを授けるより欠点を正すことが先だ”と簫元漪が話しているのを聞き表情を曇らせた。
凌益(城陽侯)は、正月と息子・凌不疑の婚礼を祝って宴を開いていた。
皇帝に命じられ凌不疑が宴に顔を出すと、少し遅れて裕昌郡主がやってきた。
裕昌郡主は父母の決めた相手だと凌益が言うと、凌不疑は「私の母はどこに?」と厳しい表情で問いただした。
求める妻は一目で分かるが 郡主は求める妻ではない と凌不疑は はっきり宣言した。
裕昌郡主は元宵節の灯会に誘ったが、凌不疑は冷たく拒絶した。
新入りの奴婢が灯籠をかけたことで、女君(凌不疑の実の母だが心の病?)は孤城が火事だと慌て食事をとらなくなった。
凌不疑の部下梁邱飛は急いで灯籠を撤去した。
灯籠を見た凌不疑は、許尽忠の鍛冶場の灯籠に鉄が使われていたことを思い出し急いで調べさせた。
許尽忠の密室にあった灯籠は全て対だった。
灯籠を使い連絡を取り合っていたのだと凌不疑は考え、灯会に参加することにした。
三娘子の部屋は典籍だらけで殺風景だが、三娘子は気に入っている。
しかし使用人は寄る辺のない三娘子が控えめな態度のままでは自分たちも身の置き場をなくすと考え強く出ることを決意した。
2人の兄は四娘子にたくさんの土産を贈った。
その中には英雄の戦場の逸話を集めた書簡もあり、四娘子はとても興味を持った。
四娘子の書卓が子供用の物だと気付いた少宮は、麒麟紋様のある紅木製の書卓を四娘子に贈ることにした。
書卓を取りに行った蓮房は、書卓を奪おうとする三娘子の使用人、菖蒲たちと乱闘になった。
その場に通りかかった簫元漪は四娘子を呼び出して…?
感想
今まで予想していたことが、かなり違っていたことが判明いたしました。
まず、2話冒頭を見て、城陽侯は凌不疑の悪口を言いふらしている嫌な奴だと思い込んでいましたが、全く違っていました。
城陽侯(凌益)は凌不疑の父親で、凌不疑が常日頃から父親に会いに行かないし、帰還しても挨拶に行かないから、朝廷では凌不疑は親不孝だという批判が囁かれているということのようです。
城陽侯、嫌な奴だと思ってました。
間違っていてスミマセン。
凌不疑は皇帝の義息子だというから、てっきり両親は亡くなっているのだと思っていたのです。
亡くなってなかったんですね。
だけど皇帝の義息子。なるほどー。
今回の凌不疑の態度を見るに、凌不疑は母親のことで父親と対立しているのは間違いないようです。
新入りの奴婢が正月だからと灯籠を飾り、『女君』が孤城が火事だと慌てたと梁邱飛が言っていました。
梁邱飛が『女君』と呼ぶ人で凌不疑の関係者というと、お母さんなのかなぁと今のところ推理されます。
そして『女君』は、灯籠の火を怖がってる。
おそらく過去(孤城にいた頃?)に火事があってそのことで心に傷を負っているのではないかと思いました。
そしてそんな『女君』を凌益は放り出し(?)淳于氏を正妻にしたから凌不疑は怒っているのかなぁと思いましたが、このドラマでは(も)ことごとく予想が外れます。
3話で程家の家族構成が分かった!と思っていましたが、分かっていませんでした。
咏児 頌児、少宮を三男程止の娘と息子だと思っていましたが、全員程始の息子で四娘子の実の兄だと発覚しました。
長男咏児は白鹿山で学んだ才子で今は軍の参謀をしている。
結婚済み。
次男の頌児は武将。
子供の頃は勉強嫌いで、そんな頌児のために咏児は英雄の戦場での逸話を書簡に彫り勉強に興味を持たせた。
四娘子はこの書簡に大いに興味を惹かれたみたいなので、これを機に勉強に力を入れすぐに読み書きできるようになりそうですね。
少宮は双子の兄だけあって、四娘子同様口が上手くて頭の回るタイプみたいですね。
3人の内2人を女子だと思っていましたが、全員男子でした。
程姎が三娘子で程少商が四娘子なのだから、上にあと2人女の子もいるはずですよね?
その2人はもうお嫁に行った、ということでしょうか?
誰の子?
まだまだ家族構成の謎は解けていません。
三娘子は良い子ですが、彼女の使用人たちは葛氏の手先だった期間が長いからか(?)ちょっと問題ありですね。
三娘子は今のままで満足しているのに、強硬な姿勢を取り始めました。
彼女たちは「私たちの身の置き場もなくなる」と自分たちのことを心配していました。
そして紅木の書卓を欲しがりました。
将来三娘子が冷遇され、自分たちが逃げ出す時に持ち出せる(盗み出せる)ものをなるべく多く三娘子の部屋に置いておきたいということなのかな、と性悪説で推理しておきました。
葛氏がいなくなっても、性悪は後を絶ちません。
怖い世の中です。
裕昌郡主は、求める妻ではないと言われたのに元宵節の灯会に凌不疑を誘うという勇気を見せました。
今の所、性悪な根性も見えないですし、応援してあげたい気持ちがあります。
裕昌郡主の誘いは断ったものの、凌不疑は許尽忠の取引相手を見つけ出すため灯会に行くようです。
次回のタイトルは「灯会での出会い」ということなので、灯会で凌不疑と四娘子が出会うことになるのでしょうか?
1話でかなり近くにいた2人ですが、凌不疑は四娘子の手しか見ていないんですよね。
今回凌不疑は、「私が求める妻は一目見ただけで分かる」と言っていました。
凌不疑は一目見ただけで四娘子が未来の妻だと分かるのでしょうか?
えーなにそれ、気になる!次話見てきます!