蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #21 あらすじ

 

 

 

容昊ようこう仙君の吹く笛の音色を聞いた謝惋卿しゃわんけい赤地女子せきちじょし)は、初めて聞くはずなのに何万回も聞いたことがあるような不思議な感覚に囚われた。

 

飛仙ひせん閣で謝惋卿しゃわんけい簫潤しょうじゅん長珩ちょうこう仙君)が恋に落ちるはずだと考えた小蘭花しょうらんかは、東方青蒼とうほうせいそうに邪魔されないよう2人を守ろうとしていた。

 

東方青蒼とうほうせいそうは、いなくなった小蘭花しょうらんかを探し飛仙ひせん閣に行った。

自害しようとする謝惋卿しゃわんけい簫郎しょうろうが止め、2人は恋に落ちるはずなのに、簫郎しょうろうが現れない。

謝惋卿しゃわんけいは毒をあおろうとしている。

 

東方青蒼とうほうせいそう謝惋卿しゃわんけいを止めた。

謝惋卿しゃわんけいは月を背に立つ東方青蒼とうほうせいそうに既視感を覚え「あなたを待っていた」と呟いた。

東方青蒼とうほうせいそう謝惋卿しゃわんけいを眠らせた。

 

賭場から逃げた簫潤しょうじゅんは、追われて追い詰められ袋叩きになりそうだった。

小蘭花しょうらんかは仙力を使い簫潤しょうじゅんを助けた。

簫潤しょうじゅんは、小蘭花しょうらんかこそ夢で見る仙女だと言って追いかけた。

 

逃げる小蘭花しょうらんかを見つけた東方青蒼とうほうせいそうは、小蘭花しょうらんか長珩ちょうこう仙君を隠そうとしているのだと最初から気付きつつも骨蘭こつらんを宝物だという小蘭花しょうらんかを信じようとしたのに、なぜだましたのかと問い詰めた。

小蘭花しょうらんか東方青蒼とうほうせいそうだってだましている、鹿城ろくじょうへ来た目的は赤地女子せきちじょし元神げんしんだろうと告げた。

 

簫潤しょうじゅんを殺そうとする東方青蒼とうほうせいそうを、小蘭花しょうらんか簫潤しょうじゅんこそ簫郎しょうろうだと言って止めた。

話を聞いた東方青蒼とうほうせいそうは、簫潤しょうじゅんが現れなかったから自分が自害を止めたと話した。

2人の歴劫れきごう(神仙が受ける懲罰や修行)が上手くいかなければ2人の元神は灰になってしまう。

 

ひとまず東方青蒼とうほうせいそうは、簫潤しょうじゅんの記憶を消した。

運命の2人なのだから、会わせさえすれば上手くいくと考えた小蘭花しょうらんかは、それぞれと仲良くなって引き合わせるという作戦を考えた。

男性陣は簫潤しょうじゅんに近づき、女性陣は謝惋卿しゃわんけいに近づく。

 

記憶を消された簫潤しょうじゅんだが、机の上には昨夜自分で描いた小蘭花しょうらんかの絵が置いてあった。

簫潤しょうじゅんはついに仙女の姿が分かったと言って大喜びした。

 

小蘭花しょうらんかは、牡丹の王様と言われる繊細な烏金耀輝うきんようきの蕾をつけさせることに成功し、謝惋卿しゃわんけいからの信頼を得た。

小蘭花しょうらんかが心に決めた人について尋ねると、謝惋卿しゃわんけいは「私の運命の人は天上の明月かもしれない」と答えた。

答えを聞いた小蘭花しょうらんかは、長珩ちょうこう仙君のことだろうと結論付けた。

 

東方青蒼とうほうせいそう簫潤しょうじゅんの通う学問所に参加し簫潤しょうじゅんに懐かれた。

蹴鞠しゅうぎくの試合に勝った東方青蒼とうほうせいそうは、父から蹴鞠しゅうぎくを教わった話を簫潤しょうじゅんにした。

 

答えに窮した時は笑うよう小蘭花しょうらんかから言われていた東方青蒼とうほうせいそうは、簫潤しょうじゅんに対して笑いかけた。

簫潤しょうじゅんは、東方青蒼とうほうせいそうの手の傷に傷薬を塗った。

 

 

 

 

感想

 

今回は、命格めいかく詩の「断腸の思いで飛ぶ仙女  簫郎しょうろうに巡り会う」の部分が描かれました。

 

「断腸の思いで飛ぶ仙女」というのは、謝惋卿しゃわんけいが自害しようとすることを表していたことが明らかになりました。

 

予定通り毒を飲もうとする謝惋卿しゃわんけいですが、それを止めたのは魔王様で、謝惋卿しゃわんけいは魔王様に対して運命を感じちゃってるご様子!?

 

魔王様が謝惋卿しゃわんけいを止め、小蘭花しょうらんか簫潤しょうじゅんに関わったたことで変わってしまった運命を元に戻すため、4人は奮闘を始めました。

小蘭花しょうらんか結黎けつれい謝惋卿しゃわんけいに近づき、魔王様と觴闕しょうけつ簫潤しょうじゅんに近づき、最終的には簫潤しょうじゅん謝惋卿しゃわんけいをくっつけようという作戦です。

 

小蘭花しょうらんかは、簫潤しょうじゅんイコール簫郎しょうろうだと思いつつも、なぜ謝惋卿しゃわんけい簫潤しょうじゅんが殺すことになるのかと疑問を話していました。

そして簫潤しょうじゅん簫郎しょうろうというのは小蘭花の推理にすぎない。

 

今のところ、簫郎しょうろうの役をしてしまっているのは魔王様なので、このまま魔王様が謝惋卿しゃわんけいの運命の相手役を引き受ければいいのでは!?なんて思ってしまうのですが、それではダメなんですかね。

 

簫郎しょうろうに巡り会う」と命格めいかく詩ではなっていますが、簫潤しょうじゅん謝惋卿しゃわんけいはすでに会っているので、「巡り合う」という表現はおかしいのではないか、だから簫潤しょうじゅん簫郎しょうろうではないのでは!?と前回書きました。

 

その上で、今回の流れを見ると、簫郎しょうろう=魔王様なのでは!?

最初からこうなることを命簿めいぼを作った神様(?)は知っていたのでは!?

なんて思ってしまいました。

前世で敵同士だった2人が人間界で結婚するってなんだかロマンチックではないですか!

 

簫潤しょうじゅんとなった長珩ちょうこう仙君は今回も生き生きと人間ライフを楽しんでおり、魔王様とお友達になりました。

簫潤しょうじゅんの人懐っこさには笑いました。

 

魔王様も、お父さんのことを簫潤しょうじゅんに話したり、小蘭花しょうらんかに言われた通り笑顔を作ったりと、目的があって簫潤しょうじゅんに近づいたはずなのに結構楽しんでいらっしゃるご様子。

このまま簫潤しょうじゅんと仲良くなって、長珩ちょうこう仙君を●すという考えもなくしてくれるのではないかとひそかに期待しています。

 

今回のときめきポイントは、小蘭花しょうらんかに笑顔の練習をさせられた魔王様が、練習を終えた後 小蘭花しょうらんかを自然な笑顔で見ていたところです。

 

簫潤しょうじゅんと魔王様が仲良くしている様子には、大変和ませていただきました。

人間バージョンの長珩ちょうこう仙君が、かなり好きです。

表情がクルクル変わって大変お可愛らしいと思いました。

 

前回、一生懸命長珩ちょうこう仙君のことを隠そうとした小蘭花しょうらんかでしたが、魔王様は知っていて小蘭花しょうらんかの作戦に付き合ってくれていたことが判明しました。

小蘭花しょうらんか骨蘭こつらんを宝物だと言ったから、信じようとしてくれていたのでした。

骨蘭こつらんを宝物だといわれて、魔王様は本当にうれしかったんですね。

 

けれど今回、小蘭花しょうらんか簫潤しょうじゅんと会っていたのを見た魔王様は、小蘭花しょうらんかが人間界に来たのは長珩ちょうこう仙君の歴劫れきごうを見るためだろうと誤解してしまいました。

そして2人は言い争いに…。

 

2人とも、謝惋卿しゃわんけい歴劫れきごうが上手くいくことを見守りたいと思っています。

目的に向かって力を合わせることで、2人がより一層仲良くなってくれたら嬉しいです。