夢華録 第6話 眠らぬ都 あらすじ
周舎の食べた離縁状は偽物で、盼児は本物を提出した。
周舎は初犯であることが考慮され杖刑15回と贖銅80斤とされた。
盼児は、詔によれば罰金刑は許されないはずだと裁きに異議を唱えた。
すると、盼児は暴言を吐いたとして杖刑20回と宣告された。
そこに知州の許永を連れた陳廉が現れた。
裁判には干渉しないと言いつつ許永は圧力をかけた。
周舎は入れ墨の上流刑と杖刑30回に処され、盼児と引章は自由の身となった。周舎の屋敷は引章のものとなった。
盼児は人混みの中にいるはずの顧千帆の姿を捜し、見つけた。
楊家の件は片付いたと話したものの、顧千帆の表情はすぐれなかった。
不本意な相手に力を借りたそうだ。
連れられて行く周舎が突然暴れ、引章に襲い掛かった。
顧千帆は引章を助け起こした。顧千帆は引章の大切な琵琶も買い戻してくれていた。
許永は都に向かうための馬車を用立ててくれていた。
この馬車に乗れば7日で東京につく。
三娘と引章も都に行くと言う。
銭塘の楽妓である引章が東京にいくことは本来難しいが、許永が行けるよう手配してくれた。
東京に行けば、欧陽の周りにいる朝廷の高官と渡り合わなければならない。
盼児の不安を顧千帆は見透かし、後悔しないよう言葉をかけた。
盼児は今まで助けられたお返しを必ずすると顧千帆に話した。
顧千帆は「利息もつけろ」と言うと、傷の手当てに使った布を取り出し盼児に返し去った。
簫欽言は銭塘の鄭青田を訪ねた。
海禁を破ったことも楊知遠を殺し口封じをしたことも罪に問わないが、雷敬と組み息子の命を狙ったことは断じて許せないと言って、簫欽言は鄭青田に自害するよう迫った。
顧千帆は簫府で傷を癒やした。
簫欽言は、鄭青田の残した謝罪書を見せ、杭州で調査を進め顧千帆の汚名をそそぐと約束した。
謝罪書の中で鄭青田は、全て自分一人で行ったと告白していた。
簫欽言は父と呼ばれたがったが、顧千帆はつれない態度を貫いた。
簫欽言は18歳で進士になった長男の顧千帆に最も期待しているが、顧千帆は武将である伯父の道を進んだ。
武将である顧家の者は実務家の簫欽言を侮り続けた。
顧千帆は母を裏切り妓女を選んだ父を恨んでいるが、簫欽言は誤解だと主張した。
盼児のことを調べ上げた簫欽言は、息子に釣り合わない女だと反対した。
顧千帆は許嫁に会わせるために送り届けさせたのだと話した。
婚姻に口出ししようとすると顧千帆は怒り、立ち去った。
簫欽言は他人行儀だった息子が刃向かってきたことを喜んだ。
東京に着いた盼児は髙鵠の屋敷の前で欧陽と再会した。
欧陽は以前と変わらず優しく、婚約者として盼児に接した。
欧陽は盼児を側室にするつもりだと判明し…?
感想
まずい。
まずいですよ、これは。
引章が顧千帆のこと好きになっちゃった?
好きにならない方がおかしい位の状況だったんですけどね。
それに今のところ盼児の想い人は欧陽ということになっていて、引章にとって顧千帆は好きになるのに抵抗がある人ではない。
だから好きになったことは責められません。
でも姉妹のような間柄の2人が1人の男を取り合うのだけはやめてー。
胃が痛くなりそう。(でも、見るんですけどね)
颯爽と現れた顧千帆の顔が陳廉に変わった場面、すっごく笑いました。
陳廉の笑顔が完璧すぎて何度見ても笑えます。
盼児の「誰?」というセリフも良かった
許永は、「私は干渉せぬ。思うように判決を下せ」と言いつつめちゃくちゃ干渉し、周舎は罪に相当する罰を与えられ、盼児と引章は自由の身となりました。
許永さまー素敵―。
そして許永様を派遣してくれた顧千帆はもっと素敵ーな場面でしたが、一応司法権の独立が害されおり、現代的な目で見ると”いいのか、これ”となりました。
そもそも裁判官(?)がヤバかったので、現代的な視点で見ること自体間違っているのでしょうが、大津事件を彷彿とさせる場面でした。
盼児は、”助けてくれたのは顧千帆のはず”と、彼の姿を探しました。
ロマンチックな場面で、盼児もかなり顧千帆のこと好きだよね?と思いながら見てました。
顧千帆はまだこの先も助けてくれる気のようでしたが、盼児は”助けは いらない”と言い、これまでの恩を返すことを約束しました。
2人は別れ、盼児は去っていく顧千帆に何か言おうとしましたが思いとどまり、けれどやっぱり後を追いかけました。
顧千帆の姿は見えなくなり…。
鄭青田の件は簫欽言が動いたことであっさり解決しそうです。
そしてまさかの顧千帆の正体が判明しました。
簫欽言の長男でした。
…ということで、盼児は3話の駆け落ち設定の作り話の中で顧千帆の本当の素性を船頭に話していたのでした
すごっ!
盼児は千里眼の持ち主か何かなのでしょうか?
顧千帆は、本当の素性を言い当てられて、子供を身ごもっているなどと言われ、あの時は内心めちゃくちゃ焦ったのでは!?
見ている方は、すごく驚きました!
顧千帆と簫欽言親子の関係は複雑そうですが、簫欽言は結構面白いお父さんだなという印象です。
息子を溺愛しているが、息子には嫌われ、反抗されると喜ぶM気質を発揮する。
顧千帆も昔はお父さんLOVEだったっぽい(2話の夢の中で「父上 どこへ行くの 待って 父上 行かないで」と泣きながら追いかけている)ので、誤解があるならそれが解消されればいいですね。
欧陽は盼児を側室にするつもりだと判明しました。
高家の令嬢を嫁にして半年後に盼児を娶る気でした。
側室だとしても、欧陽は盼児を娶るつもりのようです。
そうだとすると、2話で徳さんを銭塘に派遣し同心佩を取り返そうとしたのは誰なのか。
徳さんの独断か、高家の者の差し金か、仲人の賢妃の差し金か。
盼児は当然正妻になるつもりだったでしょう。
どんな反応を盼児がするか、楽しみなような、悲しむ姿は見たくないような、複雑な気持で来週を待ちたいと思います。
そうそう、別のドラマ(永楽帝)で皇城司について言及されていたので、ここに記載しておきます。
「かつて宋の皇城司も非難を浴びた。皇宮の護衛が偵察を行い、その権力を臣僚も恐れると。…皇帝はだまされるのを最も嫌う。軟弱な宋の趙家も欺かれるのを嫌い皇城司を廃止しなかった」(10話・秦王妃のセリフより)
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