斛珠夫人~真珠の涙~ 第47話 卑劣な裏切り あらすじ

 

 

 

 

緹蘭ていらんは腹痛を訴え、出血した。

侍医によれば、体を冷やす避妊薬を大量に飲んだ副作用だという。

幸い、体を温めて休めば大事はないそうだ。

 

皇帝・褚仲旭ちょちゅうきょく緹蘭ていらんに過去のことを謝罪した。

すると緹蘭は、薬が体に合わないのを利用して死のうとした自分も悪いと言った。

皇帝は緹蘭ていらんの子を世継ぎにし、緹蘭を皇后にすると話した。

 

方諸ほうしょ海市かいし越州えっしゅうに用意した家に到着した。

2人は庭に霽風花せいふうかの種を植え、これからの夢を語った。

 

索蘭さくらん王子は緹蘭ていらんを訪ね、安産祈願の祈祷をするといって、緹蘭が肌身離さず身につけている龍尾神りゅうびしんのお守りを預かった。

 

方諸ほうしょは海市のために夕食を作ったが、少ししょっぱかった。方諸によれば、皇帝は料理がとても上手だそうだ。

2人は新しい家で新婚生活を始めた。

 

そんなある日、海市のところに張承謙ちょうしょうけんから文が届いた。

海市は方諸ほうしょのために、時々皇帝の様子を知らせて欲しいと張承謙ちょうしょうけんに頼んだのだった。

 

索蘭さくらん王子は湯乾自とうかんじに連絡を取り天啓てんけいに呼ぶと、お守りを見せ緹蘭ていらんが皇帝からひどい虐待を受け助けを求めていると話した。

 

以前緹蘭が皇帝に首を絞められたことや、避妊薬を飲まされていたことを知っていた湯乾自とうかんじ索蘭さくらん王子の言葉を信じた。

 

皇帝は季昶きちょうの件で注輦ちゅうれんを許していない。皇帝を殺し緹蘭の産んだ子を帝位につけ、緹蘭を摂政太后とすることで緹蘭ていらんを救おうと索蘭さくらん王子は湯乾自とうかんじを誘った。

生まれた子が女の子の場合は男児を用意し双子が生まれたことにすると、すでに計画済みだ。

 

緹蘭ていらんもこの計画に反対していないと言うと、湯乾自とうかんじは話に乗った。

 

索蘭さくらん王子は緹蘭ていらん龍尾神りゅうびしんのお守りを返し、注輦ちゅうれんに帰ると話した。

 

皇帝の所に、黄泉関こうせんかんで大勢が毒にあたり 湯乾自とうかんじの側近が新任の賀尭がぎょう将軍を軟禁し天啓てんけい攻めを企てていると報告が入った。

 

天啓てんけいの兵は2万5千。

皇帝は守りを固め援軍を要請するよう命じた。

陳哨子ちんしょうし方諸ほうしょに知らせることを提案したが、皇帝は却下した。

 

海市かいしの所に、張承謙ちょうしょうけんから湯乾自とうかんじ反乱の報せが届いた。

方諸と海市かいしは二手に分かれ天啓てんけいに向かった。

 

天啓てんけいでは、ついに戦いの火ぶたが切って落とされた。

今のところ、張承謙ちょうしょうけんの部隊が上手く守っている。

 

皇帝は緹蘭ていらんを安全な場所に避難させるよう穆徳慶ぼくとくけいに命じた。

 

緹蘭ていらんの所に迎えが来て、緹蘭は移動を始めた。

ところが迎えに来たのは施霖しりんの配下であり、緹蘭はさらわれた。

 

目覚めた緹蘭の前に索蘭さくらん王子が現れた。

索蘭さくらん王子は、父親が反乱の首謀者だと話し緹蘭ていらんの子を皇帝にする計画を話した。

あくまで反乱を起こしたのは湯乾自とうかんじなので、どう転んでも注輦ちゅうれんは責めを受けない計画になっている。

 

ここは閉鎖されたちょう王府で、注輦ちゅうれんの精衛兵が身を隠していた。

緹蘭誘拐を任された施霖しりん索蘭さくらん王子に合流し、内乱を見守ろうと高笑いをした。

 

そんな索蘭さくらん王子たちを、破れた障子の隙間から覗く目があった…。

 

 

 

 

 

感想

 

ついに、ラスボスが明らかにされました。索蘭さくらん王子と注輦ちゅうれん王でした。注輦ちゅうれん王が本当に黒幕かどうかは索蘭さくらん王子が言っているだけなのでまだ分かりませんが、索蘭さくらん王子は完全に黒です。

 

索蘭さくらん王子が緹蘭の所に来た時、お土産にお菓子をもってきて緹蘭に食べさせました。

索蘭さくらん王子はすでに怪しい雰囲気を醸し出していた(…というか、もう怪しい人たちがみんな消えてしまい、索蘭さくらん王子くらいしか怪しい人がいない状況)ので、お菓子に毒が!?と心配しました。

 

けれど索蘭さくらん王子の本当の狙いは龍尾神りゅうびしんのお守りでした。

 

緹蘭ていらんが肌身離さず持っているお守りを見せて、湯乾自とうかんじに反乱を起こさせるという作戦だったのです。

 

湯乾自とうかんじ緹蘭ていらんがお守りをどれだけ大切にしていたか知っていたのと、陛下がこれまでにも緹蘭を虐待してきたのを知っていたので、すっかり索蘭さくらん王子の話を信じてしまいました。

 

これは、はっきり言って陛下も悪い。

自業自得な部分があります。

視聴者も前半は陛下に対して”早く●んでくれないかなぁ?”と思っていました。

21話あたりで視聴者の陛下に対する〇意がピークに達しました。

 

あのまま視聴を止めていて、そしてしばらくたったある日突然索蘭王子に呼び出され、”緹蘭が体中青あざだらけで 殺されるんじゃないかって怖がって 助けを求めている"と言われたら、信じると思います。

信じて、皇帝を〇すしかない!!!それこそ正義だ!!!

と決意すると思います。

なので、湯乾自さんを責める気には あまりなれませんでした。

 

ただ、湯乾自さんには、季昶きちょうが替え玉だったことを知っているのではないかという疑いがかかっていて(湯乾自は季昶が注輦ちゅうれんに行き帰ってくるまでずっと一緒に注輦で過ごしたので知っているはず。)、完全に真っ白とも言えないと思います。

 

それにしても陛下にあれだけひどい仕打ちをされたのに、陛下を許して死のうとした自分も悪いと言える緹蘭の懐の深さに感服します。

忘れそうになっていましたが、あの頃の陛下は本当にひどかったですからね。

師匠が毒にあたってからの最近の陛下は、師匠を心配する良い人みたいになっていたので、久々に21話を見た時の気持ちを思い出しました。

 

ずっとずっと気になっていた施霖しりんさんの黒幕も索蘭王子らしいと分かり、すっきりしました。

 

季昶きちょう索蘭さくらん王子は全然連絡を取らずに、バラバラに動いていたんでしょうか?

 

32話を見た感じだと、季昶きちょう施霖しりんが誰の配下か分からないながらも、お互いに皇帝を狙っているというのは察して友好関係を築いた感じでした。

 

その後も、そのままで、自分の黒幕が索蘭さくらん王子だと施霖しりんは季昶に話さなかったのか、それとも話したのか。

 

索蘭さくらん王子はこれまで季昶きちょうを一度も庇わなかったので、2人は協力関係にないように見えますが、単に失敗した季昶きちょうを切り捨てただけかもしれません。

2人が協力して陛下を攻めていたらどうなっていたか、そのパターンも見たかったです。

 

今回は海市と師匠が夫婦生活をはじめ、海市が師匠を「夫君」と呼んでベッドに運ばれたりというニマニマシーンあり、索蘭王子の暗躍ありと盛りだくさんでした。

 

次回、ついに最終回!

兄上と柘榴ちゃんも出てきますでしょうか?

あの2人が幸せになる場面も待ってますよー!