尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #10 12月の閻魔 あらすじ

 

 

 

 

皇帝が体調を崩し、宮中が荒れるのではないかと人々は噂した。

 

姚子衿ようしきんが外で水仕事をしていると游一帆ゆういつはんがやってきて、長寿麺を食べたいと言った。今日は臘八ろうはち節であると同時に游一帆ゆういつはんの誕生日でもあるそうだ。

 

姚子衿ようしきんは子供の頃母親が作ってくれた長寿麺を作り、游一帆ゆういつはんに食べさせた。

 

尚食しょうしょく局のみんなで臘八ろうはち粥(臘八ろうはち節に食べるお粥)を食べていると、ほう典膳が思い出したように話し出した。游一帆ゆういつはんが長寿麺を食べに来ても、出してはいけない。食事を作ったものは3か月以内に死ぬか怪我を負うから、と。

 

姚子衿ようしきんは長寿麺を作ったことを、殷紫萍いんしへい以外には黙っていることにした。

 

游一帆ゆういつはんが部屋に帰ると、食事が届けられていた。食事の中に梅花粥を見つけた游一帆ゆういつはんは、蘇月華そげっかの姿を思い浮かべた。蘇月華そげっかが梅花粥を作ると言っていたからだ。

 

 

皇太孫は呉才人ごさいじんの琴を聴いていた。

 

雪の降る中 食事を届けに行った姚子衿ようしきんは、外で待つように言われ待っていた。

 

中に入るよう言われた時には、姚子衿の上に雪が積もっていた。

奴婢として接しようとする姚子衿ようしきんに、皇太孫は娶ると言った。

 

しかし姚子衿ようしきんは辞退した。皇太孫の心が自分と同じではないと感じたからだ(?)

 

皇太孫は無理強いせず、姚子衿の体に自分のマントを掛けて陳蕪ちんぶに送らせた。

 

除夜の宴では、尚食しょうしょく局と尚膳監しょうぜんかんが競うことになっている。

 

蘇月華そげっかは、尚膳監しょうぜんかんが出す料理を聞き出してきて尚食しょうしょく局の皆に教えた。

 

殷紫萍いんしへいは、どうしてライバルである尚膳監しょうぜんかんの料理が漏洩したのか、蘇月華そげっかはどうやって聞き出したのか疑問に思った。

 

除夜の宴の日、光禄寺こうろくじから届いた食材は古くなったものばかりだった。光禄寺こうろくじ尚膳監しょうぜんかんを勝たせるつもりのようだ。

 

孟紫澐もうしうんは、このような事態に備え あらかじめ食材を用意しておいた。

 

直前になって尚膳監しょうぜんかんの献立に変更があったことが内通者から蘇月華そげっかに伝えられた。

 

尚膳監しょうぜんかんの献立の最後は福寿全三事ふくじゅぜんさんじという多くの食材を十時間以上煮込む料理だ。

この後に食べるものは どんなものでも味気なく感じる。

尚食しょうしょく局の最後の料理を担当する姚子衿は、頭を悩ませることになった。

 

除夜の宴 直前になって、皇宮の守備を担当していた游一帆ゆういつはんは別の任務に駆り出された。

 

ついに除夜の宴が始まり、尚食しょうしょく局と尚膳監しょうぜんかんの競争が始まった。

 

 

 

 

感想

 

雪の中、凍えながら外で待っていた姚子衿が部屋の中に入ってきました。

陳蕪ちんぶが機転を利かせ、呉才人ごさいじんを追い払ったので部屋には皇太孫と姚子衿の2人きり。

 

皇太孫は、こんなに寒い中 姚子衿が黙って外で待っていたことに怒っています。

「そなたが死んでも私は悲しまぬ」と口では言っているけれど、皇太孫の手は姚子衿の手を引き自分の口元に寄せて息を吹きかけ温めています。

何という矛盾。

だがそれがいい!

 

この場面、グッときました。

 

その後、皇太孫はあくまで奴婢として接しようとする姚子衿に痺れを切らし、娶る!と言い出しました。

けれど姚子衿は断りました。

ここの、姚子衿が断るくだり。ここの国語の読み取りがめちゃくちゃ難しかったです。

あらすじの方には、(皇太孫の心が自分と同じではないと感じたからだ(?))と?付きで書いたのですが、全く自信がありません。

国語の現代文が全教科の中で最後まで一番苦手でした。今も苦手です。

是非、本編でご確認いただきたいです。

 

それにしても姚子衿(17歳)の堂々たる態度には毎回驚かされます。

好きな人から、娶る!と言われても冷静に理路整然と断る。先例を出すのも忘れない。

凄いなぁと思います。

同い年の私が同じ立場だったら、ジャンプして喜んでます。

 

姚子衿さん、本当にすごい。

人間としての器とか、経験してきた修羅場の数とか、脳の容量とか、色々、色々違うんだろうなぁ。格の違いを見せつけてきます。

 

その点、呉才人は顔に感情が出るタイプだし、思ったことも言っちゃうしと親近感がわきます。皇太孫には嫌われてるかもしれないけど、視聴者的には嫌いじゃないって人も多いんじゃないかなと思いました。

今回一番笑ったのも、むしり取った牡丹の蕾が皇帝陛下の牡丹だと知った呉才人が、証拠隠滅のために 牡丹の蕾を口の中に放り込んだ場面でした。

 

 

タイトル「12月の閻魔」とは何なのか。

本編の中で閻魔という言葉が出てきました。それは殷紫萍いんしへい游一帆ゆういつはんのことを”閻魔”と表現した場面でした。

 

あとは皇帝陛下が悪夢を見ているということなので、その夢の中にも閻魔様が出てきているんじゃないかなと想像しました。

 

 

10話は臘八ろうはち節の日が舞台です。

Wikipediaによれば、臘八節とは、中国で陰暦12月8日に五穀豊穣を祝い、まもなく迎える春節の準備をする日だそうです。

 

 

そして、この日は游一帆ゆういつはんの誕生日。姚子衿は不吉な伝説(?)を知らずに游一帆ゆういつはんに長寿麺を作ってしまいました。

姚子衿は死ぬか、けがを負うか…。

 

これ、毎年そうなのだとしたら、偶然ではなく誰かがやっている確率の方が高いと思うのですが、どうでしょうか。

誰かとは誰か。それはもちろん游一帆ゆういつはんなのでは!?

 

游一帆ゆういつはんが怖いキャラなので、この人が長寿麺を作ってくれた相手に危害を加える歪んだ趣味を持っていても不思議じゃないです。

 

そして蘇月華はどうやって尚膳監しょうぜんかんののメニューを手に入れたのか。

これにも游一帆ゆういつはんが関係していそうじゃないですか?

 

後々このことが問題になるんじゃないかと心配しています。

游一帆ゆういつはんは親切なフリをして何かの陰謀に蘇月華をハメているという可能性もあるんじゃないでしょうか!?

 

そう考えてしまうくらい、私の中での游一帆ゆういつはんの印象は悪いです。