斛珠夫人~真珠の涙~ 第22話 鮫人との再会 あらすじ

 

 

 

 

方諸ほうしょ海市かいしの実家に泊まった。

 

翌朝、方諸ほうしょは貝やカニを獲りに行ったが何も獲れず、迎えに来た海市と共に市場で買って帰った。

 

海市かいしの母は方諸ほうしょに漁を覚えさせ、精をつけさせようとした。

 

 

鵠庫こくこの間者を方諸ほうしょが育てたという上奏文(卓英たくえいのことを告発している)を皇帝・褚仲旭ちょちゅうきょくは握りつぶした。

 

 

海市かいしの母がさらわれ、海市は救出に向かった。

 

賊は、方諸ほうしょが鵠庫の間者を育てたということを海市から告発させようとしていた。

 

賊は退治したものの、海市は崖から落ち、助けようとした方諸ほうしょ共々海に落ち海市は意識を失ってしまった。

 

海に落ちた2人を琅嬛ろうけんが助けてくれた。

 

方諸ほうしょは捕らえた賊1人を天啓てんけいに護送させた。

 

賊は黒幕を皇帝の弟・季昶きちょうであると白状した。

 

皇帝は黒幕は蘇鳴そめいであろうと考えた。

 

方諸ほうしょ蘇鳴そめい以外にも陰謀を企む者がいるかもしれないと考え、季昶きちょうの潔白を証明するためにも季昶きちょうを召し出すよう皇帝に頼んだ。

 

鞠柘榴きくしゃりゅう方諸ほうしょに会いに行き、鞠七七きくしつしつの部屋で見つけた密書を差し出した。

 

方諸ほうしょは故人である鞠七七きくしつしつの名誉を守るために表沙汰にすべきでないと話した。

 

鞠七七きくしつしつ霽風館せいふうかんで担っていた役目を鞠柘榴きくしゃりゅうが引き継ぐことになった。卓英たくえいは自分が柘榴を守ろうと決意した。

 

皇帝は季昶きちょうと賊を2人きりにし、季昶きちょうの反応を試した。

 

季昶きちょうは逃げまどい、賊は季昶きちょうを人質にしようとしたが失敗し自害した。

 

季昶きちょうと話した皇帝は、王の乱を生き延びているかもしれない親族を探そうと決意し、名乗り出るようお触れを出した。

 

各地では偽物が多発したが、季昶きちょうの姉である聶妃じょうひの娘を名乗る者が礼部に直接名乗り出てきた。

 

 

 

 

 

感想

 

 

師匠が笑ってました。

師匠が普通の人みたいに笑ってました。

子供の頃 陛下と一緒に掟を破って山や街に遊びに行った話をしながら笑ってました。

海市の故郷の浜辺で、久々の休暇を楽しんでらしたからでしょうか。

 

今までに師匠が笑ったことってありましたっけ!?

いつも感情を表さないようにしている方ですよね、師匠って。

 

確認しないと分からないですが、こんなにナチュラルな笑顔の師匠って今までなかったような気がします。

貴重なものを見せて頂きました。

ありがとうございます。

 

 

休暇を取った師匠でしたが、完全に休暇という訳でもない様子でした。

海市の家の周りには霽風館の人達が見張っていたみたいですし、師匠は自分が都を空けている間に何か動きがあるかもしれないと思ってのことのようです。

 

 

そして起きた動きというのが、卓英兄上と奪洛だつらくがそっくりなことから、師匠が鵠庫の間者(兄上)を育てたという密告。

 

ただ、兄上と奪洛だつらくが似ているということは、写真もない時代なので他人のそら似で押し切ることができるそうです。

 

捕らえた間者が、黒幕は季昶きちょうと言った時、最初は笑いました。

季昶きちょうと言えば、ぼんやりな皇弟という以外に感想がなかったからです。

鷹の卵を育ててて、朝議に出席しても立ちながら寝ている彼。

 

ですが、ちょっとまてよ、と。

以前陛下の過去回想の中で王の乱の前、たくさん兄妹がいた様子が描かれていました。

 

けれど儀王の乱の後、今は季昶と陛下だけになってしまったそうです。

今回、陛下が探させ始めたので他にも見つかるかもしれませんが、今のところ生き延びたのは2人だけです。

 

そして、季昶が生き残ったのは、どう考えてもどうでもいい奴だったからですよね。

殺す必要のない奴というか、最初から誰からもライバル認定されてないというか。

 

もしこれが季昶が生き残るための生存戦略で、ぼんやりな子の演技をしているけれど本当はすごく賢い子という可能性はないですか?

 

どうなんだろう。

陛下はそれはないって考えていそうだし、季昶は賊に人質にされて失禁してしまっていまして、あれを演技でできるかと言うと難しいとは思うのですが。

 

今まで完全に脇役だと思って油断してた人が実は…って展開好きなのでちょっと期待してしまってます。

 

 

今回のタイトルが「鮫人との再会」なので、どんな再会なのかわくわくしていたのですが、思っていたよりもあっさり。

 

溺れた海市を琅嬛ろうけんが助けてくれて師匠に託すみたいな感じでした。

 

琅嬛ろうけんはこの話のキーパーソンではないのでしょうか?

サブタイトルに真珠の涙ってついてるので、物語にたくさん絡んでくるのかなと思っていましたが、今のところほとんど絡んでいませんよね。

 

海市の手には相変わらず模様が光っていたので、まだまだこれからなのかもしれません。