斛珠夫人~真珠の涙~ 第12話 半歩の距離 あらすじ

 

 

 

 

海市かいしは食事もとらず訓練に明け暮れており、人々は海市の身を案じた。

陳哨子ちんしょうし海市かいしの様子を方諸ほうしょに報告し、様子を見に行くよう進言したが、方諸は返事をしなかった。

 

傷に苦しみ眠る中、海市は夢に出てきた方諸ほうしょに告白をした。

 

朝起きて、自分の天幕に粥が置いてあることに気づいた海市は焦り、誰か来たか同僚に尋ねた。

同僚たちは粥を運んだ者以外入っていないと証言した。

 

 

緹蘭ていらんは傷を負っているにもかかわらず形代を彫り続けているため傷は悪化の一途をたどっていた。

 

報告を受けた皇帝・褚仲旭ちょちゅうきょくは緹蘭を訪ね、できた形代が血で汚れていると文句を言った。

 

緹蘭は不注意で(?)皇帝の手を傷つけてしまい、皇帝は緹蘭に反意ありとして侍女2人を処刑しようとした。

 

緹蘭は自分の命で2人をかばった。

緹蘭は愈安宮ゆあんきゅうに戻されることになった。

 

 

黄泉関こうせんかんに発つ前日、海市は方諸に別れの挨拶をしに行き、方諸ほうしょに対し特別な気持ちを持っていることを告げた。

 

そして方諸の側から近づいて来ないよう、この半歩の距離を保つよう願った。

 

方諸は 自由の利かぬ己の身を、海市と出会って無念に思うようになったと感じていた。

 

方諸は旅立つ海市に、思いを捨てよく食べるようにと言葉をかけた。

 

 

 

 

感想

 

今回は、あらすじを書くのにすごく苦労しました。

一言でまとめられない複雑な思いを皆さん、抱いていらっしゃるからです。

一応、あらすじとして文章を書きましたが、今回は特にあてにならない。

是非、本編をご覧ください。

 

ただ、今回はっきり分かったことが2つあります。

 

①海市は卓英たくえい鞠柘榴きくしゃりゅうを好きなことを知っている。

②師匠は海市のことを特別に思っている。

 

この2つです。

 

 

①について。

 

今まで、海市は卓英兄上と行動を共にして卓英の怪しい動きを見てきました。

視聴者の側としては、海市が兄上の気持ちに気づいているのかどうなのか気になっていました。

 

視聴者にとって兄上の気持ちは分かりやすすぎますが、海市の立場からだとどうなのかな、と。

多分、気付いているよね、と視聴者的には思っていましたが、決定的な描写はありませんでした。

今回、海市は兄上の気持ちに気づいているということが明らかになりました。

 

 

②について。

 

主人公が海市と師匠であるということが分かっている以上、師匠は海市のことを好きになるというのは決定事項で疑いようのない事実なのですが、ですが今現在の師匠は海市のことをどう思っているのか、という点について気になっていました。

 

めちゃくちゃ過保護にしているのは伝わってくるのですが、それは単に海市が女の子だから男の子と同じように育てていいのか分からず戸惑っているとか、そういうことなのかもしれないと思いました。

 

それにおそらく設定上、海市は未だ高校生の年齢だと思うので(ここは絶対にそうだとは言い切れません。1話の女の子の年齢から2、3年後の世界だと思います)今の時点で海市のことを師匠がLOVEだとすると、ちょっと師匠が犯罪者チックになってしまうのではないか、という心配もあったりなかったりしました。

 

(この時代設定だとそういうの無いでしょうけれど、現代人的な感覚での心配です)

 

今回、師匠は海市に出会って自分が変わった、みたいなことを言っていました。

海市は特別だと分かりました。

 

 

 

そんなこんなで、今回は海市が師匠に告白したり 師匠が意味深な回想をしたり 緹蘭が愈安宮ゆあんきゅうに戻ったりと物語が動きました。

 

 

緹蘭と言えば、緹蘭の仕事の速さ、すごすぎです!

3万の兵のための形代を作れって言われて、もう半分できたそうです。

しかもあと10日で全部作り終わるって。…ということは、10日で1万5000人分作ったってこと!?うぇ?

 

10話で緹蘭が皇帝から仕事を命じられた時、てっきり私は3万個作れってことかと思ったのですが、どうやら違うようです。

100人に1個とか、そういう感じですよね。

そうじゃないと、緹蘭の生産力が工場並みになってしまいます!

 

(追記)

今、10話を確認して来ました。

そうしたら、陛下が「3万の新兵1人ひとりに龍尾神を彫ってやれ」と言っていました。

なので緹蘭は1日1500個作ったみたいです。

1日が1440分ですので、1分に1個以上のハイペースで作ってます。すごすぎです。

 

 

皇帝陛下は今回、紫簪が亡くなってからずっと不眠症だった・皇帝になりたくてなったのではないと訴え、またしても我々のヘイトを下げようと画策しています。

 

その手には乗らないんだからねっ

と、いつまで私は言えるのでしょうか。

気になります。