大垣の魅力 長浜で発信 大垣商高ITリサーチ部が活動 | 近江毎夕新聞

大垣の魅力 長浜で発信 大垣商高ITリサーチ部が活動

 県立大垣商業高校=大垣市開発町四丁目=のクラブ活動、ITリサーチ部(顧問=羽田洋司、広瀬雅治両教諭、部員十二人)の生徒九人が二十日、長浜市元浜町の空き店舗で大垣市の銘菓などを販売するアンテナショップを臨時開設した。長浜市街地商店街が活性化成功モデルの一つとされることから、長浜まちづくり株式会社と連携して催したもので、往来の観光客らに大垣市の魅力をアピールし、アンケート調査などで長浜市内観光客の動向、意識などを探った。成果を地盤沈下の著しい大垣中心市街地の再生の取り組みに生かしたいとしている。
 部員らは顧問教諭とともに、柿ようかんや、みそせんべい、生産量全国一を誇る木枡など大垣市の特産品を展示販売し、明示十六年(一八八三)から五年間、関ケ原―長浜間に官設鉄道が運行されていたこと、関ケ原の合戦の西軍総大将で長浜市出身の石田三成が西軍の拠点としたのは大垣城だったことなど、両市の「縁の深さ」をパネルで紹介。大垣市の魅力を映像展示するなど、大学ゼミ顔負けの活動に取り組んだ。この日のために二カ月余りをかけ準備。本格的なPR旗や横断幕、解説パネルはすべて部員がパソコンを駆使して手づくりした。
 部長の髙橋拓来君(17)は、「城や古い町並みなど両市は似ています。しかし大垣市街地にはない賑わいの背景を探り、大垣市のまちづくりで商店街や行政にプレゼンしていけたらと思います。大垣市のまち歩きをサポートするスマホアプリも開発していきたい」と抱負を語っていた。
〔写真〕観光客に大垣市の魅力をPRする大垣商高ITリサーチ部のメンバー