黒壁4年ぶり黒字決算 昨年度博覧会効果 今年度も期待 | 近江毎夕新聞

黒壁4年ぶり黒字決算 昨年度博覧会効果 今年度も期待

 長浜市の第三セクター企業「株式会社黒壁」(社長=高橋政之・長浜商議所会頭)は二十八日に定時株主総会を開き、昨年度、第二十三期の決算報告などを行った。
 これによると、昨年四月一日から今年三月末までの売上高は前年比約一一%、六千三百万円増の六億三千二百万円。五百六十七万円の純利益を計上し、三年連続赤字決算から、わずかながら黒字に転じた。昨年夏の猛暑で七~十月に売り上げが落ち込んだものの、「江・浅井三姉妹博覧会」の開幕に伴い今年一~三月の「来街者」数が前年同期比一・三倍に伸び、年間の来街者数は百九十八万人で、昨年を十八万人上回ったのが影響したという。特に長浜オルゴール堂の一部が「長浜黒壁・歴史ドラマ五十作館」の会場となり、賃料が低減したうえ、売り上げが伸びたことが好転を生んだとしている。
 売上総利益は三億四百九十二万円、営業損失五万二千円、経常利益は六百二十四万円。
 同社では博覧会の効果は今後も続くとみており、今年度も黒字が見込めるとしている。