オズボーンさんの親子写真 米原駅自由通路にギャラリーを開設 | 近江毎夕新聞

オズボーンさんの親子写真 米原駅自由通路にギャラリーを開設

 日本の親子をテーマに独自の写真を撮り続ける米国人写真家、ブルース・オズボーンさんの「親子写真」展が七月十六日から米原市米原のJR米原駅東西自由通路で開かれる。来年三月末まで。
 展示は、米原市と同市教委主催の「水源の里まいばらOyako写真展―かけがえのないもの」。同展を企画した米原市水源の里振興室では、「地域コミュニティの衰退、過疎化の背景に人々の関係性『絆(きずな)』の希薄化、喪失がある。親子写真で人間関係の基本を考えるきっかけにしたい」としている。
 ロサンゼルス出身のオズボーンさんは、雑誌の写真編集者などを経て、昭和五十五年に来日。広告写真の制作や音楽と映像のユニットバンドを結成し、国内外でライブ活動を行うなど多才な人。仕事着姿などの様々な親子をスタジオで撮影した写真「親子」シリーズは、昭和五十七年に撮影が開始されて以来、現在までに三千組以上の親子を被写体にした。親子がレンズの前で見せる表情、視線、空気感に現代日本人の心象や人間関係が象徴されているとして評価が高い。
 オズボーンさんは平成十五、十六年にゲンジボタルの撮影で米原市を訪問。同市では、平成二十一年冬から一年間、オズボーンさんらを講師に招き、親子写真の市民向けワークショップを開催していた。展示では、オズボーンさんの親子写真四十五点余り、ワークショップで制作された親子写真二十点余りを展示するほか、「親子の日(七月第四日曜日)」に寄せた各界著名人のメッセージ、公募の川柳、「親子携帯写真」も展示予定。
 七月十六日午前九時からJR米原駅の東西自由通路中央改札口前で「米原駅Oyakoギャラリー」の竣工と写真展開幕を祝うセレモニーがある。
〔写真〕開設予定の「米原駅Oyakoギャラリー」


川柳など募集
 米原市は七月十六日からJR米原駅自由通路に開設する「Oyakoギャラリー」の展示に向け、今月三十日まで川柳とカメラ付き携帯電話で撮影された「親子写真」を募集している。
 川柳は、別居の親子双方が相手に寄せるメッセージを五・七・五の川柳に託すもので、タイトルは「帰って川柳」。米原市在住、在勤、在学者か、同市出身者が対象。未発表作品を一人三点まで出品できる。携帯写真の募集では、市内在住の親子がカメラ機能付き携帯電話の一カットに写る写真データを送信するもので、親子の年齢は問わない。いずれも大賞受賞者一人に一万円分、次点二人に五千円分、応募者の抽選当選者五人に千円分の商品券を贈る。詳しくは米原市ホームページで。