堀川・中田さんら功労者に 少年補導員として長年の活躍称え | 近江毎夕新聞

堀川・中田さんら功労者に 少年補導員として長年の活躍称え

 少年補導で長年活躍した人に贈られる全国少年補導功労者に今年度、県内から五人一団体が選ばれ、湖北から長浜署少年補導員会会長の堀川佳孝さん(55)=長浜市南田附町、写真右=、伊香郡少年補導員会会長の中田昭さん(67)=西浅井町庄=の二人が銅賞を受賞した。
 社団法人・全国少年警察ボランティア協会(遠山敦子会長)が毎年、功労者表彰しているもので、賞状と記念品は最寄りの警察署長が伝達した。
 堀川さんは二十七日に長浜署で園田修署長から表彰状を受け取った。湖北医師会事務局長のかたらわ長浜スポーツ少年団本部長などを務める堀川さんは、昭和六十三年に長浜署から少年補導員の委嘱を受け、以来、非行、不登校少年の見守り、指導を担い続けた。少年院出所後の社会復帰などにも尽力したが「補導は根気が必要で、長い付き合いになるが、私の力が及ばず立ち直りを果たせなかった若者が心残り」と過去を振り返った。
 中田さんは二十七日、木之本町の町スティックホールで開かれた「伊香郡子ども安全ボランティア合同研修会」の席上、草間行雄・木之本署長から表彰状を受けた。ホテル勤務のかたわら伊香郡交通安全協会副会長、民生児童委員などを務める中田さんはヤンマー勤務時代の昭和六十年に少年補導員の委嘱を受けた。「私が補導員で活動し始めたころはシンナーや校内暴力が目立っていた。今は目立たないが一つ一つの非行は深刻化している」と厳しい現状を語っていた。
 二人は月一~二回の見回りや、声かけなど現在も少年補導の一線を担っている。