小児科救急外来を休止 湖北総合病院 当番制から離脱 | 近江毎夕新聞

小児科救急外来を休止 湖北総合病院 当番制から離脱

 長浜病院、長浜赤十字病院、湖北総合病院の当番制で運営されていた小児科救急外来が、六月一日から湖北総合病院を除く二院の交代制で運営されることになった。
 湖北総合病院の小児科医二人のうち一人が体調不良のため、同院が担当していた毎週金曜日夜間の小児科救急外来を当面中止するもの。同夜は長浜赤十字病院の担当に切り替えるため、同院は毎週日曜日の昼・夜と、火、木、金の夜間、長浜病院は毎週土曜日の昼・夜と、月、水曜日の夜間に小児科救急外来を開設する。
 小児科救急外来は、救急患者の多くを占める乳幼児の救急医療体制充実を目指し平成十六年度からスタートした。当初、小児救急医療を湖北圏域で均質化することを狙い、国の小児救急支援事業補助を受けて実施したが、全国の地方都市で小児科医、婦人科医の不足が深刻化。県最北の中核病院、湖北総合病院でも深刻な医師不足の状況が続いていた。常勤医師二人を配していた小児科も現状一人となり、徹夜待機が不可能となった。ちなみに長浜病院の小児科医数は研修医を含め六人、赤十字病院は同八人。
 湖北総合病院では二十三診療科中、耳鼻科、婦人科、脳外科、脳神経科、精神科の五科が非常勤医師で、常時診療が不可能となっている。