不評の石段改修 長浜城歴博が

　歩きにくく危険と来館者に不評だった長浜市公園町の市立長浜城歴史博物館の正面石段の一部にこのほど、補助段が設けられた＝写真。
　石段は近世城郭をモデルに各種の自然岩を並べた急峻な構造。模造城を本物っぽく見せる重要な演出だったが、足元を確かめて利用せねばならず、お年寄りらには上り下りが大変なため不評。酒酔いの観光客がつまづき、けがをする場面もあり、来館者の不満の声が絶えなかった。
　改修は先月中旬から石段北側約一㍍二十㌢幅で行い、段間に、コンクリートの自然石風石段を追加。これまでの十六段から全三十一段となった。追加した段も角を丸く削っていることから、一般の階段に比べ注意が必要。工費は約三十七万円。