14年前の流出重油が原因? びわ学校給食センターから油河川に | 近江毎夕新聞

14年前の流出重油が原因? びわ学校給食センターから油河川に

 十九日午後四時過ぎ、長浜市上八木町の一級河川、中川の川面に油が浮いて、重油の匂いが漂っているのを県湖北地域振興局長浜建設管理部の職員が発見した。同局では十九日午後五時ごろから同七時半にかけて、オイル吸着マットを川面に並べ、下流域への流出を防いだ。
 流出していたのはA重油。二十日朝からの調査で、発生源は同所から北約一㌔の市内弓削町、市立びわ学校給食センター敷地内とわかった。同日午後一時現在、流出量と、流出範囲は不明。振興局では、中川の水量が少ないことから、下流の下八木町方面への影響は少ないと見ている。
 重油が最も多く確認されたのは、市立びわ中学校の北に隣接する給食センターの敷地西端。側溝わきを掘ったところ、地中から重油が湧き出した。
 市教委びわ分室によると、同センターでは十四年前、重油配管が破損し、タンクから重油が漏れ出す事故があったという。今月十八日に重油の湧出カ所近くの地中で水道管の破損が見つかっていたことから、地中に漏れ出ていた水道水の作用で、地中の重油が地表に湧き出たらしい。十四年前の配管事故はセンターの東側で発生し、今回、重油が湧き出していたのは約三十㍍離れた西側。
〔写真〕重油の流出カ所を調べる県の担当者ら