遺族が賠償訴訟 | 近江毎夕新聞

遺族が賠償訴訟

 市立長浜病院で昨年九月に大動脈瘤の手術を受けた米原市の男性(当時68)が今年四月に死亡したのは、医師の過失が原因だとして、男性の遺族がこのほど、病院を運営する市と、手術などを担当した心臓血管外科医二人を相手取り、約五千万円の損害賠償請求訴訟を大津地裁に起こした。
 訴えによると、男性は大動脈瘤を人工血管に取り替える手術直後から腎臓の機能が低下して、脳こうそくを発症。容態が悪化して、たんが気道を塞ぐ状態が続き、手術から約七カ月後に死亡した。原告の遺族は、手術の際、体温管理が不適切で、気道確保など、死亡直前の措置にも問題があったなどと主張している。
 長浜病院では「今月十二日に訴状が届いたため、訴えの内容を検証し、対応を検討している」とした。