文泉堂で作品展 奈良県の佐藤さん | 近江毎夕新聞

文泉堂で作品展 奈良県の佐藤さん

 書と絵画が混在する、おおらかで躍動的な描法で有名な画家、佐藤勝彦さん(66)=奈良県在住=の作品展が二十二日から、長浜市大宮町の書店「文泉堂」で開かれる。十一月五日まで。
 佐藤さんは旧満州国大連市生まれ。敗戦後、岡山に引き揚げ、鳥取大学を卒業するが、結核で入院中、友人の死を契機に独特の人生観を形成。奈良の私立小学校教諭時代に、生徒から創作の喜びを教えられ、書や墨絵、陶芸に打ち込み、昭和五十年に季刊誌「銀花」の挿入画八万枚を描いて話題になった。佐藤さんの自由で、奔放な墨彩画、書、陶磁器を展示、即売する。午前十時から午後六時まで。火曜日定休。