防災無線が開局 市長の声で開局放送 | 近江毎夕新聞

防災無線が開局 市長の声で開局放送

 旧長浜市が昨年から進めていた同時放送系防災行政無線の施設整備がこのほど完了し、無人放送室のある長浜市八幡東町の市役所東別館六階で十日午前開局式があった。
 無線設備は、大雨や台風、地震などの災害情報、避難指示・勧告を、旧長浜市域八十七カ所に設置したスピーカー付きポール「屋外拡声子局」から音声で伝えるシステム。市役所本庁(高田町)、姉川コミュニティ防災センター(西上坂町)、浅井支所(内保町)、長浜消防署(平方町)に机型の遠隔制御装置が置かれ、無線(消防署のみ有線)で市役所東別館の放送室とつなぎ、情報を一斉放送する。市全域のほか、学区ごとや、山間地域など、地域限定で放送可能。旧浅井町域では電波の届きにくい山間地域向けに中継局を一局設けた。
 旧浅井町域でも昨年度中に七十カ所の屋外拡声子局が完成済み。旧びわ町域でも平成十五年度に整備されているがアナログ式のため、今年度中に、旧長浜、浅井のデジタル式と接続できる工事を進め、来春から一体的に運用する。
 事業費は旧長浜市で約三億二千百三十万円。旧浅井町で二億八千九百四十八万円。九割を起債でまかない、うち半額を国が補てんする。 
 開局式では、川島信也市長と押谷憲雄議長がテープカット。市長が開局放送のスイッチを押すと、チャイム音のあとに、市長があらかじめ音声録音していた「本日、防災無線を開局しました」とする声が一斉に屋外拡声支局から放送された。
〔写真〕開局放送のスイッチを押す川島市長