新たな合併反対 湖北町の住民団体 | 近江毎夕新聞

新たな合併反対 湖北町の住民団体

 湖北六町合併を国の押し付け合併として反対し、破たんに追い込んだ住民運動団体の一つ、「ふるさと湖北町を守る会」(杉本敏隆代表)は六日、嘉田由紀子知事に、関係市町に新たな合併を勧告しないよう要望した。
 この日、杉本さんら七人が県庁を訪れ、要望書を手渡した。杉本さんらは県の諮問機関、市町合併推進審議会が示した、長浜市と東浅井郡(湖北、虎姫両町)、伊香郡(木之本、高月、余呉、西浅井の四町)合併組み合わせに対し、先の破たんした湖北合併と同じく、国の押し付けで、県民の本意とは異なる合併はすべきではないと訴えている。
 嘉田知事は「勧告するかどうか判断するのは時期尚早。勧告は避けたいので住民、首長、議員がよく話し合って」などと回答し、新たな合併を県主導で推進する考えのないことをうかがわせた。知事は選挙公約で合併問題には触れず、新聞社の政策アンケートでは否定的な態度を示していた。