エコタウン事業正式に中止 「環境への不安など理由」と米原市 | 近江毎夕新聞

エコタウン事業正式に中止 「環境への不安など理由」と米原市

 米原市は六日、同市春照の旧住友・大阪セメント伊吹工場跡地で計画していた資源化産業集積事業「エコタウン事業」を正式に中止すると発表した。
 市では中止の理由を▽旧伊吹町から事業を引き継いだ合併新市、米原市が民意の再確認が必要と判断し、地元地区や市議会に確認したところ、環境への不安を懸念する声が多く、仕切り直しを検討せざるを得なかった▽住友大阪セメントが計画した発電事業に対し、同社は採算性が見込めないとして昨年二月に取り止め、木屑燃料化事業に変更した▽経済産業省のハード補助が昨年度で廃止された―ことをあげている。
 同所のエコタウン事業は、伊吹工場が廃止された平成十五年に計画され、県と旧伊吹町、住友大阪セメントが共同で、廃棄物再資源化産業の集積場を計画していたが、地元で反対の声が強く、平尾道雄・米原市長も就任直後に事業見直しを表明していた。