司馬遼太郎を知る 長浜図書館で企画展 | 近江毎夕新聞

司馬遼太郎を知る 長浜図書館で企画展

 長浜市朝日町の市立長浜図書館は二十五日まで「パネルで知る司馬遼太郎作品」展を開いている。NHK大河ドラマ「功名が辻」の原作者、司馬遼太郎(一九二三~一九九六)の小説作品を年表パネルで紹介し、館所蔵の著作や司馬作品の評論集なども並べた。展示された司馬さんの著作五十冊余り、評論など関連書籍四十冊余りは貸し出し可能。
 大阪出身の司馬さんは、大阪外語大学在学時に学徒動員を受け、戦後は新日本新聞社に就職。同社の倒産で産経新聞に移り、昭和三十一年に「ペルシャの幻術士」で文壇デビュー。同三十五年には「梟の城」で直木賞を受けた。
 「日本」や「日本人」をテーマにした歴史小説で不動の評価を得、小説に流れる一貫したテーマ性から司馬さんの歴史観を「司馬史観」と呼ぶ人もいる。