シルバー人材センター県内26に 市町村合併で12センター統合 | 近江毎夕新聞

シルバー人材センター県内26に 市町村合併で12センター統合

 「平成の大合併」に伴うシルバー人材センターの統合が昨春から全国で相次ぎ、県内でも今年四月一日までに十二のセンターが五つのセンターに統合され、県全体三十三センターが二十六センターとなった。内訳は社団法人十六、任意十団体。
 同センターは、おおむね六十歳以上の高齢者が会員登録し、センターが受注した臨時、短期仕事を担い、各センターが定める報酬を受けるシステム。昭和五十年二月に東京都江戸川区でスタートし、国が同六十一年十月に高齢者の雇用安定策として法制化。当初、高齢者の生きがい対策として推進されたが、不況下の現在は定年退職後の高齢者の収入確保策となっている。一自治体一センターと定められていることから、昨春から統合が相次いでいた。
 県内では東近江と米原市の両センターが昨春統合したものの、周辺町との新たな合併に伴い、大津市、長浜市、愛荘町とともにこの春、統合新センターとなった。統合した五センターのうち、愛荘町のみ任意団体。他は社団法人。また、安土町のセンターが今春、社団法人格を取得した。
 湖北では、旧長浜市と旧浅井、びわ両町のシルバー人材センターが統合され、一日に社団法人・長浜市シルバー人材センターが発足した。センターの本部事務所は市内小堀町のエコハウス内、浅井事業所は内保町の浅井福祉センター内の旧・浅井町シルバー人材センター、びわ事業所は南浜町の旧・びわ町シルバー人材センターをそのまま使用する。会員登録業務も三事務所でこれまで通り行う。
 ちなみに、県内の全センター登録者の総数は一万三千人余りで、六十歳以上高齢者に占める会員割合は四%と、全国でトップクラスという。しかし景気回復が言われ出した昨年当たりから会員登録の伸びが鈍化しているのが特色。