実家へ通う並木道は,

春は桜並木,

夏になると百日紅並木になります。

7月に入ってすぐ,

1本の百日紅に花が咲いている事に気付きました。

昨年の9月下旬に父が退院して来てから,

今回の最後の入院までの8ヶ月,

ほぼ毎日この並木道を歩きました。

季節は秋から冬に向かったので,

帰路は暗い中を急いだものでした。

秋から冬になり春を迎え,

並木道では大島桜が白っぽいピンク色の花を咲かせました。

実家から3分も歩けば並木道に出るので,

お花見に誘いましたが断られました。

「何回もお花見したから,もういいよ」

今思うと外に出るのも億劫な位,

しんどかったんだろうな。

桜の花が散る頃に帯状疱疹を発症し,

後遺症で神経痛が出てしまったと思っていましたが,

これも今思えば,

多発性骨髄腫による骨融解の痛みだったんだろうな。

辛さを口にせず頑張っていた事に今更気付く。

並木道に話を戻しまして,

お花見と言えるかどうかですが,

スマホで撮った桜並木の写真を両親と3人で見ました。

父との最後のお花見だったと思っています。

それにしても何かにつけて父を思い出す。

これから咲く百日紅を見ながら,

何を思うんだろう。

 

 

明日が今日よりも幸せな一日になりますように。

Aでした。